蔡英文氏は訪米 馬英九氏は訪中 2024年台湾総統選は「激戦」の予想
台湾の総統選挙が来年1月に控えるなか、民進党と国民党の大物政治家が同時期に外遊を行っている。蔡英文総統は中央アメリカの友好国グアテマラおよびベリーズを歴訪し、経由地である米国の著名シンクタンクで演説する予定だ。いっぽう、馬英九前総統は中国南京を訪れて「平和」のメッセージを強調した。米中対立の綱引きのなか、最前線の台湾では総統選の前哨戦が始まっているとの見方もある。
蔡英文氏は30日、ハドソン研究所からグローバルリーダー賞を授与された。翌月6日にはレーガン図書館で演説を予定しているほか、ケビン・マッカーシー下院議長との面会の可能性もある。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は「米国の『一つの中国』政策に変わりはない」と強調し、蔡氏の訪問は「私的で非公式」とした。いっぽう中国共産党政権に「台湾海峡周辺で攻撃的な活動を強めるための口実にすべきでない」と牽制した。
関連記事
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
香港・宏福苑の大火で死者は146人に達した。修繕工事入札を巡り親中派議員の業者擁護疑惑や監督機関の警告軽視が浮上し、中共の「一党独裁」による腐敗との批判が強まっている
台湾海峡の緊張が高まる中、台湾の頼清徳総統は26日、総額400億ドル(約6兆円)を投じ、高度な防空システム「台湾の盾」を構築する方針を示した。米トランプ政権で安全保障担当補佐官を務めたロバート・オブライエン氏も、「頼総統の判断は完全に正しい」と支持を表明している。
香港大埔の宏福苑団地で大規模火災が発生。死者128人、89体の身元は未確認。救助や捜索が続く中、当局は設備業者への法的措置も検討中
香港で26日に複数の高層ビルで大規模火災が発生したことをめぐり、木原稔官房長官は同日の記者会見で「ご冥福をお祈りする」と哀悼の意を示した。