高智晟著『神とともに戦う』(1)「筆が重い。祖国中国の闇が徐々に明かされるから」
高智晟(こう・ちせい)。彼こそ中国の有名な人権派弁護士だ。また、中国全土で吹き荒れる権利を守る戦いの中心人物でもある。金も権力もない、しかし助けを必要とする民衆の心の中で、高智晟弁護士は神にも匹敵するのだ。
底辺に生きる多くの人々のため、無料の法律相談を行った。それは必然的に、人権や法治の欠けた中国の社会や制度と、矛盾・衝突を引き起こすことになる。法輪功学習者の案件を引き受けてからは、その衝突は嵐へとエスカレートするのである。
中国本土では、法輪功学習者に信仰の自由も、基本的人権も、弁護士を頼む権利もない。さらには、一般市民の持つ陳情権すらない。中国共産党は、法輪功問題で決して妥協はできないのだ。この中共の強情さの前に、中国と海外の多くの知識人や人権組織、さらに一部の欧米諸国まで卑屈な妥協を見せた。
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