(大紀元)

高智晟著『神とともに戦う』(44) 司法部の野蛮行為に対する反論②

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この頃、司法部(訳注、日本の法務省に相当)と北京市の司法局は、常軌を逸したかのごとく私への個人攻撃を行っていた。これは全く正気の沙汰ではなかった。実際、彼らのやることなすこと、必ずすぐにその愚かさを露呈する。つまり、彼らの用いた手段は、どれも自身を自滅へと導く愚かなものに他ならない。

彼らにとって、弁護士への迫害など何の造作もないことだ。もし迫害を受けた弁護士がそれに服さず一旦反旗を翻せば、無法組織の「弁護士管理部門」が黙って見過ごすことはないだろう。しかし、このように彼らの中にはびこった考え方こそ、結果的に彼ら自身の狂気的な姿を露呈するのである。

北京市司法局は、私の元に残ったわずかな仲間に対しても、あからさまな脅しをかけてきた。「(高)晟智弁護士事務所」を徹底的に破壊し消滅させるためである。これはまったく、ここ最近で最も手段を選ばない暴挙であり、道徳に反する行為であろう。

当局の無法ぶりを示す行為としては、こんな馬鹿げたこともあった。当局は私の事務所に対して、法人資格証書、公印、財務印、人名印などを全部提出するよう要求した。あまりの恥知らずな行為に、私はただただあきれるしかない。

第1に、私の事務所への北京市司法局の違法な処罰に対して、我々は当然、再議を求めて逆提訴することになる。しかし、我々の法人資格や公印を奪ってしまったら、我々の訴える権利を完全に奪うことに等しいのではないか。これほど無法の限りを尽くす政府が存在するとは、驚くほかない。しかも司法の長、北京市司法局がこの愚行を公に行っているのである。

第2に、私の事務所に対する当局の処罰は「営業停止」であり、事務所の法人格や、政治・経済・訴訟および民事上の権利や資格を奪うことではない。我々が営業許可証や印鑑を持っていかれたら、それこそ死の淵に追いやられたに等しいではないか。北京市司法局によるこの度の愚行および狂気の沙汰は、枚挙に暇がない。

例えば、北京司法局の呉という局長は、市全域の弁護士である共産党員を急ぎ召集し、「保鮮(党の新鮮さを保つ)大会」と称する緊急会議を開いた。(訳注、中国共産党は世界で最も先進的な党であると自画自賛してきた。

その先進性を保つというスローガン「保先」を、腐敗した党の新鮮さを保つという意味の同音「保鮮」にかけて風刺したもの) 会議では、市の弁護士の持つ先進性とやらが破壊されるのを防ぐため、彼らに「高晟智とは一線を画すように」と命令したそうだ。これでまた1つ、笑いの種が増えた。

実のところ、このような北京市司法局の無法行為は、今日の中国では決して珍しくない。例えば、2005年12月12日、私は胡錦濤国家主席と温家宝首相への3度目の公開書簡において「この制度がもたらした残虐さ、愚かさ、無法ぶりの時間は、それが存在した歴史の長さに匹敵する」と指摘したが、権力は必ず周期的にとんでもない悪事や愚かな行為に手を染めるのだ。

あまりのひどさに絶句させられる最たることは、その紳士のような装いの下に秘めた陰湿さと愚かさである。本来処罰すべきは「晟智弁護士事務所」であるが、すべての文書および公の場所で飽くなき攻撃を続ける対象は、私、高智晟個人なのである。

高弁護士が聞き分けのない「悪者」であり、「偽のトップ10入りした弁護士」というのなら、私個人に処分を下せばよい。これと「晟智弁護士事務所」と一体何の関係があるというのか。これこそが、当局の後ろめたさと醜態の表れではないか。

 (続く)

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