ノーベル賞受賞者の驚くべき発見

科学か詐欺か? 水は自ら記憶する

 

近年、メモリ機能を備えた製品がますます普及しています。 柔らかくて快適な形状記憶マットレス、お湯に浸すと変形しても魔法のように元に戻る形状記憶メガネ、携帯電話で写真を撮るためのオートフォーカス機能、更にはハイテクな翼の変形技術まで、どれもみな存在感があります。 しかし、記憶を持つについて聞いたことがあるでしょうか?

DNA遠隔転送

2008年にノーベル医学賞を受賞したリュック・モンタニエ氏は、ウイルスのDNAを含む水溶液を理論上の「純水」状態まで高度に希釈した後もDNAの性質は残っており、別の純水サンプルに遠隔操作で移せることを発見しました。つまり、水には記憶があるだけでなく、特殊な機能があるということで、学術的には「DNAの量子テレポーテーション」と呼ばれています。

パリにいたモンタニエ氏は、ウイルスのDNAを含む水溶液を用意し、それを完全に除去した後、高度に希釈しました。その後、検査を行うと、低周波の電磁信号が検出されました。

彼はその信号を、6秒の音声ファイルに変換して、イタリアの協力チームに電子メールで送信しました。 イタリアで音声ファイルを復元した後、蒸留水に対して音声ファイルを 1時間ノンストップで再生し続け、その水をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)というDNAを人工的に合成する装置に注ぎ込みました。なんと、装置で生成されたDNAとパリのオリジナルのDNAは98%もの類似性が確認されたのです。

つまり、パリのDNAをイタリアでコピーすることに成功したのです。 媒体としての水は、記録するだけでなく、信号を送受信することもできるので、サイキックウォーターと言えます。

水には記憶があるだけでなく、特殊な機能があり、「DNAテレポーテーション」と呼ばれている(Iryna / PIXTA)

 似たようなテーマで、「水には記憶がある」という論文を発表した「現代のガリレオ」と称されたフランス・パリの免疫学者であるジャック・バンヴェニスト氏は、ヒト免疫グロブリンE(IgE)を理論上純水と同じになるまで希釈した場合、すなわち水に抗体が含まれなくなった場合、抗体の性質が水に残り、検査結果が陽性となることを発見しました。したがって、水には記憶する機能があると彼は考えています。 

その後、何度も実験を繰り返されたり、お終いには、実験が十分に厳密ではないという理由で、「*二重盲検法」まで行われるなど、急な変更までさせられた結果、 3つの実験結果が理想的ではなかったとして、『ネイチャー』誌は、バンヴェニスト氏の実験結果は信頼できるものではないと結論付け、この結果をもとに、実験結果は信頼できないと結論づけました。

*二重盲検法は、被験者や観察者、結果の評価者、データの解析者に割付を隠蔽することでバイアスの影響を排除する盲検法です。ヒト臨床試験では、観察者にも被験者不明にして行う二重盲検法を実施することで、プラセボ効果やホーソン効果などのバイアスを防ぎます。

これにより、バンヴェニスト氏は即座に学術詐欺のレッテルを貼られ、名声は地に落ちました。 
しかし、その後、多くの学者がバンヴェニスト氏を擁護するために不満を述べ、彼自身も研究をあきらめませんでした。 1990年代に、水の記憶をデジタル化して送信し、別の水のサンプルに再挿入できるという新しいアイデアを思いつきました。 当時、誰もがそれは空想だと思っていましたが、今、モンタニエ氏の実験は彼の主張を本当に証明しています。しかし、残念ながらバンヴェニスト氏は、その後の変化を知ることなく、2004年早々に他界してしまいました。

不思議な水

科学的に認められていない記憶力以外にも、水にはたくさんの不思議があります。例えば、熱膨張冷収縮は物理学界の鉄則ですが、水には当てはまりません。4度以下の水は熱収縮冷膨張です。0度以下の固体状態の氷は、水面にも難なく浮くことができます。これは特に珍しいことではありませんが、液体のときより固体のときの密度のほうが小さくなる物質がありますか? おそらくありません。

しかし、水のこのような反常態的な性質は、地球の生態系の中で非常に重要です。なぜなら、冬の間は氷で冷たい空気を水面で遮断しなければ、水中の生物は厳しい寒さの中で生きていけないからです。

それから、普通の物質は固体、液体、気体の三つしかありませんが、水には第四の形態、超臨界水があります。水温が374℃に達し、218気圧(22.1 MPa・圧力が22標準大気圧)に達すると超臨界水が生成されます。多くの物質と一緒に燃やすことができ、油や金属を含む多くの物質を溶かすこともできます。基本的には、何かを投げ入れると一瞬にして目に見えない状態になります。

超臨界状態の水は、そこから圧力をいくら高くしても液体になることはありません。例えるなら、液化しない高密度の気体のような状態と言えるでしょう。これを超臨界状態といい、超臨界状態にある物質を超臨界流体といいます。

 

水の解説図(パブリックドメイン)

長い間、超臨界水は実験室やコンピュータシミュレーションの中にしか存在せず、一般に、自然な状態での形成は非常に難しいとされていました。ところが2005年、ドイツの科学者が大西洋の底にあるマグマの噴出する「黒い煙突」から超臨界水の姿を発見したのです。これにより、科学者たちは、次のステップとして、超臨界水を使って、分解が困難なビニール袋を処理する計画が開始されることになるのです。

詳しくはEPOCH TVをご覧ください。
https://www.epochtimes.jp/2023/04/144036.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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