繁栄の鍵は協力
唐太宗を支えた二大宰相——「房の知恵と杜の決断」の真価
「房謀杜断(房の知恵と杜の決断)」とは、中国唐代の宰相である房玄齢(ほうげんれい)と杜如晦(とじょかい)のことを崇める言葉です。
二人はともに名門の家柄の出身、卓越した才能の持ち主です、才能や知恵を発揮し、当時の皇帝―唐太宗から絶大な信頼を得て、活躍しました。二人の間に嫉妬や疑いを抱くことはなく、二人三脚で協力し、国や民のために力を尽くし、唐の繁栄に大きく貢献しました。二人は歴史に名を残す偉人として記憶されました。
武徳4年(西暦621年)、のちの太宗皇帝、当時は秦王である李世民が文学館を設立し、多くの人材を招集しました。そのうち、「秦王府十八学士」がもっとも有名で、房玄齢と杜如晦もその一員でした。
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