神戸・大阪で法輪功迫害停止を訴えるパレード 議員や市民からエール
9月13日と14日、神戸、大阪市内で法輪功学習者による中国共産党の迫害停止を求めるパレードが行われ、パレードに参加した議員や市民は迫害の実態を告発し、法輪功への弾圧停止を呼びかけた。沿道では市民からもエールや驚きの声が相次ぎ、自由を訴える声が街を包んだ。
日本法輪大法学会の会長の稲垣兼太郎氏は「現在、大阪・関西万博が開催され関西の地に多くの人々が訪れている。世界から訪れた方、日本各地から訪れた方に対して、私たちの思いを伝える機会だ。このパレードが迫害を知るきっかけになればよい。私たちには中国共産党の邪悪さを伝えなければならない使命がある」と語った。
パレード前に開かれた集会では、兵庫県と大阪府の議員たちが、中国共産党による法輪功への迫害停止を訴えた。
兵庫県芦屋市の川上あさえ市議は「思想や信仰の自由を守ることが社会を良くする。人権の概念こそが世界を一つにする」と強調した。
ウイグルやチベットなどの人権問題にも取り組んでいる東大阪市議会の野田彰子議員は「法輪功の迫害も同じ構造。知られていないこと自体が問題だ」と述べ「臓器移植は本来人道的に行われるべきもの。強制的な臓器収奪は断じて許されない」と訴えた。
木下吉信大阪市会議員は「日本では法輪功の迫害問題の認知がまだ低い。パレードを通じて一人でも多くの人が人権侵害の現実を理解してほしい」と述べ「国際社会が包囲網をつくり、中国政府に人権侵害は許されないと認識させる必要がある」と語った。
集会には複数の議員や団体から連帯の声が寄せられている。
山田宏参議院議員は「中国共産党政府による法輪功学習者に対する不当な弾圧や臓器狩りは、人類史上類を見ない犯罪行為であり、文明に逆行する野蛮で非人道的な迫害行為である。日本政府は人権・民主主義・法の支配を重んじる国家として、中国共産党政府に対して強く抗議の声を上げ、一刻も早く野蛮で非人道的な犯罪行為をやめさせるため行動する責任がある」と述べ、連帯して、中国共産党政府としっかり対峙していくと述べた。
石橋林太郎衆議院議員は「中国共産党は国際社会の懸念を無視して弾圧を続けている。法輪功のみならず、ウイグル、チベット、南モンゴルでも人権侵害が行われている。困難な道だが諦めずに進まなければならない」と激励した。
丸山治章逗子市議は、中国共産党による臓器収奪を告発し「彼らは善悪の判断すら持たず利益のみを追求している。積まれた悪は必ず滅び、中国共産党によるジェノサイドは歴史の審判を受ける」と断じた。
荻須智之四日市市議は「日本が難民を受け入れるだけでは問題は解決しない。迫害そのものを止めさせることが根本的な解決策だ」と強調した。
大矢卓志兵庫県議会議員は26年続く中国共産党による法輪功学習者への弾圧に対して国家犯罪と断じ、そうした中で「真・善・忍」というその教えに基づき、人の道に則った在り方で不退転の抵抗を続ける法輪功修煉者の不屈の抗議に言及。最近の動きで、本年5月米国の下において「臓器収奪阻止法案」と「法輪功保護法案」が全会一致で可決されたことが特筆すべきことだったが、日本では未だ顕著な動きがみられないことに疑義を呈した。
黒川治・兵庫県議会議員は「中共によるこの様な人権侵害は、決して許される事ではなく、絶対にあってはならない。今回のパレードを通して、一人でも多くの日本人にも認知して頂き、中共に対し、非人道的な行為は即刻止めるよう、日本政府にも訴える」と述べた。
日本ウイグル協会の田中サウト氏は「私は、法輪功の皆さまに心からの敬意を表したい。皆さんは勇気をもって中国共産党の独裁支配に「ノー」と言い、困難や制約に直面しながらも、平和と誠実さをもって信念を貫いてきた。その姿は多くの中国人に勇気を与え、また世界に強い希望のメッセージを発信している。中国で何が起きているのかを国際社会に知らせることは極めて重要だ。私は確信している。皆さまの努力は、必ず未来を変える力となるだろう。自由と尊厳を求めるその歩みは、時代を越えて人々の心に響き、より公正で平和な世界への道を切り拓くものだ」と述べた。
市民と宗教者からのエール
沿道の市民からも様々な声があがった。家族が法輪功を修煉している藤澤さんは「同じ人類として迫害や虐げ合いは間違っている」と話した。
会社員の浜田尚人さんは「臓器を強制的に取り出すのは自由の侵害。中国共産党からの脱却が必要」と訴えた。
キリスト教徒のDougさんは「信仰を持ち続けてほしい。神の支配は政府の支配ではない」と励ましのエールを送った。
大阪市で取材に応じた台湾出身の潘さんは「日本でこのようなパレードが見られるとは驚いた。勇敢な行動だと思う」と感想を述べ、中国出身者の声や留学生の関心も広がりを見せていた。
スペインからの観光客MiquelさんとMariaさんも「自分たちにとって大切なことを伝えているように感じた」と共感を寄せた。
中国で続く迫害と国際社会の責任
パレードでは、家族が中国で迫害を受けている黒竜江省佳木斯市の李新新さんも参加した。李さんの一家は8月に姉と祖母が連行され、家財を押収される被害を受けている。26年に及ぶ迫害は今も終わっていない。
野田議員は「国連が機能しない今、地方議員から非難の声を積み重ねて国を動かしてきた。国際社会と連携してさらに働きかけたい」と語り、木下議員も「嘘をつかず、我慢するという人間の根本的な価値観は国を越えて共通するもの。中国政府にも正しい方向に向き合ってほしい」と語っている。
街頭に広がるパレードのエネルギー
ブラスバンドの天国楽団を先頭に、横断幕を掲げる隊列、腰太鼓のリズムが神戸と大阪の街を彩った。
神戸と大阪での議員、市民、学習者の声が重なり合った。中国共産党の迫害の停止は遠くはない。確かな光は広がり続けている。