中国の蘇州・昆山市の街頭で野宿する人々。(受訪者提供、撮影時期不明)

中国経済悪化の現場から 若者たちが明かす「生きることの難しさ」

中国経済の悪化と若年層の就職困難が深刻化している中、統計には表れない生活実態を、複数の若者たちが大紀元の取材で語った。失業率は公表より高いと見られ、資格や学歴があっても職探しは難航し、野宿や副業で生活を維持する現状が浮き彫りとなっている。

中国共産党(中共)の国家統計局はこのほど、10月の若年層失業率が今年7月以降で最も低かったと発表した。しかし、実際の若者たちは依然として苦境を訴えている。経済の悪化をどの程度実感しているのか。複数の若者たちが大紀元の取材に、それぞれの生活実態を語った。

江蘇省蘇州市・昆山に住む29歳の日雇い労働者、馮明さん(仮名)は記者にこう語った。「以前は公園で寝ていましたが、今は公園では寝てはいけなくなりました。現在は駅の2階入り口付近で寝ています。階下のほうなら寝られるんです。公園だとあまり良い印象を持たれないようです。朝に運動やランニングをする人たちがいるので、そこに寝ていると迷惑になるのでしょう」

▶ 続きを読む
関連記事
中共政府の注意喚起後も日本行きフライトは満席が続き、多くの中国人旅行者が通常通り渡航している​
中国の第3四半期直接投資は前期比51%減。多国籍企業の撤退が加速し、経済の先行き不透明感が深刻化している。
現役上将の約4割が軍紀委調査対象となり、軍事法廷への移送が進行。忠誠審査と権力集中が軍内部で加速し、制度的粛清へと展開している。
四中全会を前後し、軍の張又侠派と習近平が台湾方針を巡り激しく対立。大規模粛清が続き、両派の対抗が深まり、軍内権力図も変化している。