法輪功迫害と臓器収奪「冷たいジェノサイド」検証 国際フォーラム開催【12月9日10日】
非営利の医療組織である『強制臓器摘出に反対する医師団(Doctors Against Forced Organ Harvesting:DAFOH)』は、ジェノサイド条約(12月9日)と世界人権宣言(12月10日)の記念日を機に、国際オンライン・フォーラムを主催する。このイベントは、中国で続く法輪功修煉者に対する迫害と臓器収奪を「冷たいジェノサイド」として検証し、世界的な議論を喚起するものだ。
「冷たいジェノサイド」の実態を暴く
DAFOHによると、この迫害は21世紀で最も凶悪なジェノサイドの一つである。冷たいジェノサイドとは、即時的な大量殺戮ではなく、段階的で構造的な暴力を通じて特定の集団を排除しようとするものだ。法輪功修煉者たちは、長年にわたりこのような虐待の標的となっており、臓器収奪は医療の兵器化として国際社会から非難を集めている。
イベントの目的は、教育と啓発にある。包括的なレビューを通じて、これらの人権侵害と医療残虐行為を明らかにし、さらなる虐待を防ぐための解決策を提示する。講演者たちは、宗教の自由、表現の自由、法の支配、民主主義をテーマに、中国国内および世界全体での実行可能なアプローチを議論する。このような対話の場の広がりによって、参加者たちの人権問題への意識が高まり、具体的な行動につながることが期待されている。
フォーラムは2日間にわたり開催される。
1日目のプログラム:ジェノサイド条約記念日
1日目は2025年12月9日(火)に予定されている。米国東部標準時(EST)で進行し、以下のセッションが組まれている。
第1セッション:11時~12時30分(日本時間:10日1時~2時30分) 法輪功迫害のグローバルな反響:検知されざるジェノサイドと医療の兵器化
このセッションでは、専門家と著名な講演者による一連のスピーチが行われる。迫害の国際的な影響と、医療がどのように悪用されているかを深く掘り下げる。
第2セッション:13時30分~15時(日本時間:10日3時30分~5時) 法輪功迫害に関するラウンドテーブル・ディスカッション
前セッションの講演者たちが集まり、生の議論とディベートを展開する。モデレーターはDAFOHメンバーのDr. Joseph Gigliotti氏が務める。
パネリストには、国際的に活躍する人権擁護者たちが名を連ねる。
- Sam Brownback氏:国際宗教自由サミットの共同議長および国家宗教自由委員会の議長
- Harry van Bommel氏:オランダの政治家および人権活動家
- Harold King氏:DAFOH副ディレクターおよび欧州支部ディレクター
- Reggie Littlejohn氏:Women’s Rights Without Frontiersの創設者および社長
- Pour Nima Gholam Ali氏:スウェーデン国会議員
- David Matas氏:国際人権弁護士
- Nicole Höchst氏:ドイツ国会議員
2日目のプログラム:人権記念日
2日目は「Human Rights Anniversary(人権記念日)」と題されている。日程は2025年12月10日(水)で、米国東部標準時(EST)基準で進行する。
第3セッション:午前11時~午後12時30分 (日本時間:11日1時~2時30分)「中国における人権侵害に関するプレゼンテーション:学んだ教訓」
中国全土の人権侵害をさまざまな視点から集中して扱う一連の講演が行われる。歴史的教訓を通じて問題の深層を探る。
第4セッション:午後1時30分~午後3時 (日本時間:11日3時30分~5時) 「中国における人権侵害に関するラウンドテーブル・ディスカッション:学んだ教訓」
このセッションが最終セッションとなる。このセッションは、より多くの人々がこれらの人権および医療上の虐待について学び、開放的に議論できる場を提供する。包括的なレビューとともに、虐待防止と強制臓器摘出停止のための協力策が提示される。
登壇者一覧:国際的な専門家が集結
セッションのモデレーターは、DAFOHメンバーのDr. Joseph Gigliotti氏が務める。
パネリストには、以下のような著名な人権活動家や専門家が名を連ねる。
- G. Weldon Gilcrease, III, MD(DAFOH副ディレクター)
- Sir Geoffrey Nice, KC(法学教授および顧問。2007年に国際刑事司法への貢献によりナイト爵位を授与)
- Sradhanand Sital(Global Human Rights Defenseの元会長)
- Carlos Iglesias(Global Human Rights Defenceの会長)
- Zhiyuan Wang(法輪功迫害調査世界組織の会長)
- Cornelia Kaminski(Aktion Lebensrecht für Alleの連邦議長)
- Marco Respinti(プロのジャーナリスト、エッセイスト、翻訳者、講師)
- Jan Jekielek(The Epoch Timesの上級編集者および「American Thought Leaders」のホスト)
- Katrina Lantos Swett(Lantos Foundation for Human Rights and Justiceの会長)
これらの専門家たちは、自身の経験と知見を基に、迫害の隠された側面を明らかにし、グローバルな解決策を提案する予定だ。
世界的な結束を呼びかける
DAFOHの主催者は、「このフォーラムは、単なる議論の場ではなく、行動のきっかけとなる」と語る。参加者はオンラインで無料視聴可能。イベントの詳細はDAFOHの公式サイトで確認できる。
このような取り組みは、中国の人権問題に対する国際的な圧力を高め、臓器収奪の根絶に向けた一歩となるだろう。世界人権宣言の精神を体現する本フォーラムは、21世紀のジェノサイドを防ぐための重要な機会である。
背景
1949年に権力を握って以来、中国共産党(中共)の人権侵害は一度も止まったことがない。各指導者の時代で、党の路線だけが唯一の正しい教えとして容認され、他のものはすべて排除された。全体主義的な中共は、古代の伝統、文化、宗教に対して暴力的攻撃を加え、それに耐えられるものは何もなかった。
中国の人権侵害は、すでに死亡した元中共党首・江沢民の下で最悪の状態に達した。江は1999年7月20日に残酷な迫害を始め、国家の全力を投入して法輪功と、それを修煉する7000万人の中国人を標的にした。しかし26年経った今も、中共はその目的を果たせていない。中国国内で法輪功は消滅しておらず、むしろ世界中に広がり、真・善・忍という教えを共有している。
江沢民は、修煉者たちと法輪功自体を根絶させるために、法輪功修煉者からの強制臓器摘出を許可した。2017年以降、中共はこの強制臓器摘出をウイグル人や他の少数民族にも拡大した。2025年には、中国の子どもたちが臓器収奪の標的になっているという新たな証拠が浮上した。9月には、習近平の会話がうっかりホットマイクで捉えられ、強制臓器摘出の存在と、中共がこの大量殺人の形態から利益を得ていることを認める発言をしたことが確認された。
イベントの予約、視聴
イベント参加・視聴は以下のDAFOHサイトへのリンクから予約登録ができる。
https://www.bigmarker.com/series/commemorating-Falun-Gong/series_summit
イベントのライブ視聴は英語版エポックタイムズの以下のリンクから視聴できる。