Jalisko/Shutterstock

認知症はいつ始まっているのか――診断までの空白

ジェニファー・フィンク氏の母親は、仕事でミスをするようになりましたが、当初は特に心配していませんでした。家族で写真事業を営んでおり、納期を書き忘れたり、顧客の注文に関する重要な指示を省略したりすることがあったのです。しかし問題は次第に増え、ある日、大規模な写真修復の注文で、自分の字を認識できなくなりました。

「楽しい一日でした」とフィンク氏は、エポックタイムズのインタビューで皮肉を込めて振り返ります。母親は53歳で、加齢による衰えと考えるには若すぎると思われました。家族は気が散っているだけ、あるいはストレスのせいだと受け止めていました。

ミスは仕事週の終わり頃に目立つようになりました。家族は苛立ちを覚えましたが、認知症を疑うことはまったくありませんでした。

▶ 続きを読む
関連記事
オーディオブックは、物語を楽しむには有効な読書手段です。一方で、学習内容を深く理解し記憶するには、紙の本のほうが向く場合もあります。脳と読書の関係を探ります。
中年期の脳は、まだ柔軟に変化できる時期です。運動、心臓と代謝の管理、睡眠、聴力や視力のケア、人との交流など、認知低下を防ぐための4つの習慣を紹介します。
歩く速度の低下や歩幅の縮小、ふらつきは、脳の健康状態を映すサインの一つかもしれません。認知症やパーキンソン病など、注意したい脳疾患との関係を紹介します。
卵には、記憶に関わる神経伝達物質の材料となるコリンや、脳を支える栄養素が含まれます。認知機能低下やアルツハイマー病予防との関連を、研究と食事の視点から紹介します。
憎しみは、攻撃性や否定的判断に関わる脳の働きを強め、共感を弱める可能性があります。怒りが憎しみに変わる仕組みと、慈悲によって心を立て直す視点を紹介します。