小細胞肺がんは進行が速い 医師が延命の鍵を明かします
小細胞肺がんは、進行が速く、転移が早く、生存率が低いことで知られています。しかし、臨床では少数ながら「例外」も見られます。ある小細胞肺がん患者は、がんの転移を何度も経験しながら、現在まで7年間、病気と共存しています。
20年以上の診療経験を持つアメリカ「West Cancer Center」の腫瘍内科・血液内科医である田剛医師は、新唐人の番組「健康1+1」で、この患者について紹介しました。患者は50代で小細胞肺がんと診断され、がん細胞は2度にわたり脳へ転移し、さらに副腎にも転移しました。放射線治療、手術、免疫療法を順に受けました。患者は罹患後も長年働き続け、診療所での待ち時間にもノートパソコンで仕事をしていたほどで、最近になって退職しましたが、現在も免疫療法を受けています。このような長期生存の症例は稀ではありますが、小細胞肺がんがすでに転移していても、積極的な治療によって病状の悪化を遅らせる可能性があることを示しています。
小細胞肺がんは全肺がんの約15%を占めますが、悪性度が高く進行が速いため、「がんの中の王」とも呼ばれます。約7割の患者は、初回診断時点ですでにがん細胞が拡散しています。拡散後の小細胞肺がん患者の生存期間の中央値は、わずか10か月です。田剛医師は、小細胞肺がんはほぼ喫煙者に発生し、非喫煙者が肺がんを発症する場合は、多くが肺腺がんなどの非小細胞肺がんであると指摘しています。
関連記事
「1日1万歩は無理…」と感じている人へ。最新研究が示すのは、七千歩でもがんや認知症リスクが大幅低下するという現実的な健康習慣。忙しい日本人の生活に合う、続けやすさと効果の理由を分かりやすく解説します。
がん細胞は糖だけでなく、脂肪やアミノ酸など複数の燃料を使い生存します。研究者は、この代謝の柔軟性を断つ新たな治療戦略に注目しています。
がんと診断された人の生存率が、過去数十年で大きく改善している。最新の報告書によると、現在ではがん患者の10人中7人が診断から5年以上生存している。一方で、発症数の増加や医療格差といった課題も浮き彫りになっている。
口内の微生物が膵臓がんリスクを左右する――大規模研究で明らかに。唾液検査の可能性や歯周病との意外な関係を解説し、今日からできる口腔ケアと予防のヒントまで示す、今知っておきたい注目記事。