幸せな結婚生活を支える道――陰陽の調和、琴瑟相和す
現代社会では離婚率の高さがしばしば問題視され、人々はこぞって「幸せな結婚生活の秘訣」を探し求め続けています。しかし、先人はすでに手本となる答えを示してくれました。それが「陰陽の調和」や「琴瑟相和す」という夫婦のあり方です。互いに思いやりを持ち、それぞれの役割を尊重してこそ、家庭は安定し、幸せが育まれます。
古来、「琴瑟相和す」という言葉は、夫婦関係の円満をたたえるたとえとして用いられてきました。伝えられるところによれば、上古の帝・伏羲が琴と瑟という二つの弦楽器を創り出したとされています。いずれも桐の木で作られ、琴は上面が弧を描いて天を象徴し、底面は平らで地を表します。いわゆる「天円地方」の思想そのものです。一方、瑟は長方形で、弦は平らに張られています。
琴は七弦、瑟は古くは五十弦、現在では二十五弦が一般的です。唐代の詩人・李商隠は「錦瑟端無くも五十弦、一弦一柱華年を思う」と詠み、その音色に歳月への思いを託しました。
形も構造も異なる琴と瑟ですが、合奏すれば見事に調和し、美しい響きを生み出します。このことから後世では、「琴瑟相和す」は夫婦の愛が深く、心が通い合っていることを指す言葉となりました。
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