2022年10月13日、北京で中国共産党第20回党大会の開幕を控え、天安門広場近くの中南海周辺で警備に当たる警備要員(Noel Celis / AFP)

中国の若者失業率「40%超」 習近平への内部報告が示す経済の末期症状=元当局者

ヨーロッパ在住の元中国共産党(中共)当局者、杜文氏はこのほど、中共中央弁公庁が取りまとめ、政治局常務委員の蔡奇が署名し、習近平に提出したとされる内部経済資料を入手したと明らかにした。資料には、中国の雇用情勢が深刻な危機に陥り、一部地域では若年層の失業率が40%を超えていることが示されているという。複数の分析人士は、この危機は経済問題の範囲を超え、社会の安定や政権の安全に影響を及ぼす構造的な課題へと発展していると指摘している。

杜氏は「情報源を守るため、一部のデータには加工を施すが、全体の方向性に誤りはない。内容は間違いない」と強調した。

杜氏によると、これらの報告書は投資、輸出、内需の三つの分野を中心にまとめられているが、最終的にはいずれも同じ核心的な問題、すなわち雇用に行き着くという。

▶ 続きを読む
関連記事
専門家は、中共当局の各種の「隠れ債務」を加えれば実際の規模は300兆元に迫っている可能性があり、政府債務は中国経済の時限爆弾だと指摘
中共国家統計局が発表した5月の経済統計で、社会消費品小売総額(個人や社会団体が生活のために購入した実物商品+飲食サービスの合計)が3年ぶりに減少した。内需低迷や自動車販売の落ち込みを受け、中国経済の減速懸念が強まっている
宇宙、AI、市場制度が絡み合う米中覇権レースの最前線を、SpaceXの史上最大IPOと日本の通信・インフラ安保の死角から読み解く。今後5年の地政学リスクと、日本が生き残るための要諦を提示する特別レポート
中国の債務はGDPの300%を超え、限界に達しつつある。だが、この経済減速は軍事的野心の縮小を意味しない。資源保有国であるカナダなどの西側諸国は、中国の台頭の盲信や中国崩壊という極端な見方を排し、戦略的備えが必要だ