中国の若者失業率「40%超」 習近平への内部報告が示す経済の末期症状=元当局者
ヨーロッパ在住の元中国共産党(中共)当局者、杜文氏はこのほど、中共中央弁公庁が取りまとめ、政治局常務委員の蔡奇が署名し、習近平に提出したとする内部経済資料を入手したと明らかにした。資料には、中国の雇用情勢が深刻な危機に陥り、一部地域では若年層の失業率は40%を超えると示しているという。複数の分析人士は、この危機は経済問題の範囲を超え、社会の安定や政権の安全に影響を及ぼす構造的な課題へと発展していると指摘。
杜氏は「情報源を守るため、一部のデータには加工を施すが、全体の方向性に誤りはない。内容は間違いない」と強調した。
杜氏によると、これらの報告書は投資、輸出、内需の三つの分野を中心にまとめられているが、最終的にはいずれも同じ核心的な問題、すなわち雇用に行き着くという。
関連記事
中国の農村部にある中小銀行が2025年に670行減少し、1年間で18.6%減った。景気低迷や中小企業の経営悪化、不良債権の増加を背景に、銀行の合併・再編が加速している
中国不動産の販売額上位10社で国有系が9社を占め、民間は浜江集団のみとなった。低金利調達と政策支援を背景に国有系が土地市場も主導し、民間勢は後退している。
中国では7月、景気減速を背景に原油処理量が前年同月比15.8%減、石炭生産も10.1%減少した。発電量は約3年ぶりに前年を下回り、消費と投資の低迷がエネルギー需要を押し下げている。
米外交問題評議会(CFR)のフロマン会長は、中共が過去20年間に築いてきた「輸出主導型」の経済モデルはすでに行き詰まっており、世界的な経済危機を引き起こす可能性が高いと警告した
中国政府は巨額の貿易黒字に伴う人民元高の抑制と通貨の国際化を目的に、海外投資枠(QDII)の拡大やパンダ債市場の開放といった規制緩和を進めている。輸出競争力の維持と基軸通貨化を狙う中国の金融戦略を解説する