ますます安全でなくなる中国?

【大紀元日本5月18日】今日の中国では、社会形態および価値観の変化によってもたらされた、生活環境の変化によって、人間関係の悪化や食物の安全性の低下などを招いており、人々にとって日常生活における安全は、ますます遠く離れていくものとなっている。

社会における数々の利益追求による紛争、自然環境の悪化、および生活における不確定な要素が増大したことが、人々にいらだち、憂慮、人間不信、不安といったものを感じさせる主な原因であると、社会学者は指摘している。

新華ネットの報道によると、三歳の子を持つ記者の劉さんが、食品加工工場の環境について取材した際に見た、食品市場の混乱した状態が、さらに不安をかきたてたと言う。

「今日、様々な種類の食品ありますが、安心して食べられるものはとても少ないのです。息子に栄養に富んだ食生活をさせてやりたいのですが、有害な食品が子供の健康に悪影響を与えるのが恐ろしくて、何を買えば良いのかがよく分かりません。特に未許可の食品加工の現場で見た、吐き気を催すようなその光景を思い出してしまうと、とても不安でなりません。今のところ、比較的価格の高い食品を選ぶという方法しかないのです。私は“加工食品恐怖症”になったのかもしれません」と述べた。

冬になると路面が凍結し滑るため、歩きにくいハルピンの繁華街で、ある高齢な婦人が滑って転んでしまった。直に、婦人の周囲を人々が取り囲み、「早く助け起こしてあげなさい」と誰もが口にはしているが、しかし、実際に行動する人は誰一人としていなかった。「みんなは私と同じことを考えていると思います。助けてあげたくないのではなく、もしこのご婦人を助け起こして、骨折でもしていたならば、家族が私に賠償を求めるかもしれません。あるいは、私がぶつかったためにこうなったと、一方的に彼女に言われてしまったら、どうすればいいのでしょうか?」と現場に居合わせた女性が語った。

賑わう町を歩く都会の生活を営むすべての人々にとって、いつも周囲を警戒し続けることが、一種の常識となっている。知らない人と会話をしない、余計なことはしない、このような考え方は、すでに人々に認められた生存の法則になりつつある。

ハルピン市在住の譚さんは、息子と一緒に新築高層マンションに引っ越してから間もなく、隣人を自宅に招いたことで、息子と嫁の不安を誘うこととなった。「隣人と触れ合ってまだ間もないのに、万が一悪い人だったらどうするのですか?もう外部の人を家に誘わないでください」と苦言を言われた。「私が若いころ、隣人とはそりゃ仲がよくて、みんな助け合っていたよ。ドアに鍵を掛けなくても盗まれることなどはなかったよ。時代が変わったせいなのかね?隣人との付き合いも、安全にできなくなってきたようだね」と譚さんは、ため息混じりに語った。

食品および人間関係に感じる不安以外に、職場での競争はさらに圧力を感じさせる要因の一つとなっている。今日の社会に現れた研究生、修士の試験勉強、資格獲得対策および様々な課外塾なども、ありふれた生活の一部となってきた。6年前に修士課程を修了した呉さんは、ハルピンから北京のある有名大学で、博士課程を履修するようになったが、常日頃努力し勉学に励んでいる彼女は、今もって学位をもらえないことで、鬱病に罹ってしまった。

職場では、呉さんと同じような境遇の人は少なくない。人々は保障された仕事を獲得するため、緊張の日々を生き、そして未来の変化に対応するために、できるだけ多くの資格、技術を身につけようと懸命な日々を送っている。

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