【簡美育作品集】『静観』・その七

主観的とも言える構図や色彩から、目で見たものより、心で感じたものが描かれているという印象を受ける。水仙は一定の秩序を保ち、美しく立ち並んでいる。また、傾いだ姿も自然で柔らかな美を表している。

 

スケッチに至るまでも、数日間の観察を要している。描き込むほどに、彩色を施した際の安定した構図が、得られるようになる。写生の際、無駄なものをそぎ落とし、精華を取り出そうとしがちであるが、返って純粋な自然の形を損なうこととなる。

 (*画家のプロフィール  簡美育:画家、1953年台湾省南投生まれ。台湾密画の画法による花鳥絵画を得意とする。幼少時から絵画に親しみ、台湾芸術大学美術科卒業後、1987年台北市立美術館で初の個展を開催。20二十数年の間に、その画風はしばしば変更されたがをえてい、近年の制作された密画の画法による作品群は、台湾美術界にで絶賛された。完璧な構図及び技法に加え、西洋絵画の明暗法も取り入れられているのが、その特徴となっている。一連の作品は、「万物を静観すれば、自然にその内在する生命力の強さがわかる」という、独自の自然観に基づいている。代表作の『竹雀図』は、歴代における竹雀の密画絵画の中でも、宋の巨匠徴宗に次ぐ名人作だと言われています。代表作である『竹雀図』は、歴代の竹雀密画作品中、宋の巨匠・徴宗に次ぐものと、高く評価されている。)

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