湖南省公安が妊婦を殴り殺し、民衆が大暴動
【大紀元日本7月20日】湖南省衡山縣の公安が夜、民家に進入して住民を逮捕し、妊娠6ヶ月の中年妊婦を殴り殺すという事件が起きた。この事件で1万人を超える民衆が「公安の謝罪」を求めたが、事件を起こした公安は逃げ出した。東湖鎮の数千人は東湖派出所を囲み、派出所のガラス窓や扉、室内の電気などをすべて壊し、4台のパトカーをひっくり返し、1台を焼く事件が起きた。
アップル日報と自由アジアラジオ放送局の報道によると、衡山縣東湖鎮のある村人の話では、先日、町管理部署の事務員がある陳という村人を困らせ、陳さんの家に突入し生活用品などを強制的に持っていこうとした。村人たちは彼らの乱暴な行為に不満を抱き、町管理部署の事務員たちを追い払った。
6月29日夜9時頃、10数名の公安が突然陳さんの家に突入し、陳さんと陳さんの兄を殴った後、連行した。村人たちが町管理部署の事務員を陳さんの家から追い払った時の仕返しであったと思われる。公安と名乗った一人の大柄な男性は妊娠6ヶ月だった陳さんの兄の妻をその場で殴り殺した。陳さんと兄は派出所に連行され、体中傷だらけになるまで殴られた。
事件が起こったのは深夜で、多くの村人はすでに寝ついていた。しかし村人は陳さんの兄の妻が殴り殺されたことを発見した後、妊婦の死体を東湖鎮派出所まで運び、「真犯人を出せ」と要求した。6月30日午前、派出所の外に集まった村人はますます多くなった。派出所の公安は全員逃げ出し、出勤しなかった。村人の要求に対する反応が全くなかったため、1万人以上の民衆は派出所のガラス扉や窓、室内の電気をすべて壊し、4台のパトカーを倒し1台を焼き、そして主要道路を昼まで塞いだ。ある村人の話によれば、「3階建ての派出所のビルの壁以外の壊せるものはすべて壊した」と言った。
その後、衡山県共産党委員会の書記の鍾再群、県知事の羅東海などが現場に駆けつけ、7月1日早朝5時、政府が11万元を弁償するということで亡くなった家族との合意に達した。しかし「事件はまだ解決していない、必ず真犯人を出せ!」と民衆の怒りは収まらない。
去年10月末から四川漢源で数万人の騒動事件が勃発して以来、全国各地で数千人規模の騒動事件が相次いで起こっている。これらの騒動事件はどれも個別の事件から大規模な騒動に至ったものであり、中国国民が抱えている恨みの深さが伺える。中国共産党政権はまるで火山の噴出口に座っているかのように、いつでも爆発の危険に曝されているといえよう。