高まりを続ける中国における抗議の潮流

【大紀元日本9月2日】先日、広東省で発生した炭鉱事故で100人余りが死亡した後、広東省長黄華華は全ての炭鉱に対して生産停止及び改善を命じたが、これに対し韶関等の地区の一万人に上る人々が市政府の前で座り込んで抗議を行った。抗議行動は流血を伴う衝突事件に発展し、民衆は街頭で抗議行動の継続を訴えている。

近年、中国政府は、しばしば「安定」を強調しているが、中国社会は、はますます「緊張・不安定」に向かっており、上述のようなデモ事件等が後を絶たない。ニューヨークタイムズの報道によると、民衆が抗議を行う理由として、環境汚染、ディベロッパーと地方官僚の癒着による土地の強制収用、立退き、及び貧富の格差の拡大等の問題が挙げられている。意識が向上している民衆が大胆に抗議を行い、勇気をもって自らの主張・要求を示すようになっており、各地で抗議行動が頻発し、西側メディアの注目するところとなっている。

報道によると、中国大陸においては、警察と民衆の間の大きな衝突・対峙事件が毎週1、2件発生している。大規模な抗議活動に対して、警察は強硬な態度で望んでおり、催涙弾、棍棒等を使用し、流血を伴う事態にまで到っている。公安部が先月、民衆による同様の抗議行動に関してロイターに回答したところによると、10年前には、毎年10000件程度であったものが、2003年においては58000件、昨年は74000件発生している。

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