中国重慶:武力弾圧で、抗議活動の二人死亡
【大紀元日本10月10日】国有企業の倒産によるリストラ問題をめぐり、既に二ヶ月も続いた中国西南部にある重慶特殊鋼(集団)有限責任公司(以下、重慶特鋼)の従業員らによる抗議活動は10月7日、当局の武力弾圧により、従業員2人が死亡したことが消息筋の話で分かった。
消息筋の話によると、今回の武力弾圧は中央政府が下した指示により行われたものであるという。弾圧の中で2人が死亡したほか、負傷者も多数出ている。従業員の代表9人が逮捕された。
弾圧が行われたのは7日午前7時前後で、約3000人の警察官が抗議活動に参加している約一万人の従業員と対峙し、現場は緊迫した空気に包まれたという。その後、従業員側の代表が逮捕されたため、従業員は警察と激しく衝突し、女性2人が衝突の中で死亡、多くの人が重軽傷を負い、従業員代表は全員逮捕された。
衝突の後、従業員数千人が引き続き抗議活動を行い、翌日市政府に向かってデモ行進することを決めた。
情報筋の話によると、今回の弾圧は中央政府の指示だという。既に二ヶ月も続いている重慶特鋼の従業員による抗議活動に中央政府は業を煮やしているようだ。重慶特鋼の従業員の要求を認めると、国有企業の倒産で同じ不満をもつ労働者を多く抱える中国東北三省(黒竜江省、吉林省、遼寧省)の企業への対処がまた問題になるため、中央政府は弾圧に踏み切ったと見られている。
重慶特鋼の従業員らは、給料の滞納と会社倒産後の一時金をめぐり、会社側と対立し、今年8月12日から抗議活動を行っている。
負傷者(大紀元)
負傷者(大紀元)
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