香港ウイルス専門家:中国の鳥インフルエンザ情報隠蔽を指摘
【大紀元日本12月11日】フライデーズ・グローブ・アンド・メールは9日、香港ウイルス専門家は中国の至るところにウイルスが存在しているとし、中国は鳥インフルエンザ情報を隠ぺいしていると指摘したインタビューを発表。
香港大学所属のウイルス専門家グァン・イー博士は、中国政府職員は中国の経済成長および経済開放の圧力下、幾つもの省で発生した鳥インフルエンザ情報を数ヶ月にわたって隠ぺいしたと指摘。グァン博士はすでに中国から入手した10万近くの鳥インフルエンザ・ウイルスのサンプルを分析した。
グァン博士が行っている鳥インフルエンザ・ウイルス研究で、中国国内の各地で鳥インフルエンザの発生を実証する証拠を押さえているため、度々中国政府に干渉されたという。中国政府は監視の研究は進めておらず、鳥インフルエンザの発生を否定していると指摘した。
グァン博士はベトナムに隣接する雲南省を例にして、ベトナムでは鳥インフルエンザですでに90人が死亡した。しかし、雲南省の政府職員は11月17日までに、鳥インフルエンザの発生を否定していた。グァン博士の手元にあるデータによれば、雲南省はすでに数ヶ月前から鳥インフルエンザのウイルスが発生していた。
2003年SARS発生初期においても中国政府は情報を隠ぺいしようとした。のち、鳥インフルエンザの発生情報も否定しつつ、2004年に入ってから政府側が初めて発生を認めた。多くの専門家は、鳥インフルエンザに関連するウイルスは10年前から早くも中国国内で回っていたとみている。
観察者らは、中国が発表した5件の鳥インフルエンザが人に感染した報告に対して懐疑的であるという。北京は鳥インフルエンザに関して、いまだに許可されていない情報の報道または感染区域の訪問は禁止している。
香港のアップル・デイリー紙は先月、北京政府は感染区域の情報を厳重にコントロールしていることによって、事実の確認が出来ずにいると報道した。しかし、多くのことにより事実が隠ぺいされていることを示唆している。最近、安徽省の警察官は鳥インフルエンザ発生を通報した農民を逮捕し、2週間にわたり拘留した上、弁護士に合わせることも許されないという。
グァン博士は独自に情報およびウイルスのサンプルを収集し研究を行ってきた。鳥インフルエンザは中国全土までに拡大したとは、中国農業部は鳥インフルエンザの発生がもたらす重大な影響を無視したからだと農業部を譴責した。
グァン博士はさらに、中国で鳥インフルエンザの分析測定を行うのは中国政府直轄する唯一の研究所でしかないことから、そこで分析数値に細工することが容易であると指摘した。
博訊ネットによれば、グァン博士は青海で発生した鳥インフルエンザに関する報告がネイチャー誌に掲載されてから、農業部からの圧力を受けているという。