米免疫学専門家:中国、鳥インフルエンザ爆心地の可能性

【大紀元日本12月26日】日本大紀元時報および希望の声ラジオは12月21日、日本外国記者クラブで講演会「中国、インフルエンザの爆心地の可能性、その実情と対応措置」を共同開催、米免疫学専門家フォン・リーリー医学博士およびパン・ユビン医学博士を迎え、各界有識者の関心を集めた。

講演するパン・ユビン博士(大紀元)

米国ベイラー医科大学医学部のフォン博士は、世界各地で鳥インフルエンザが勃発する際の予防対策を講じた。ワクチンは大流行の予防対策の一つとして見なされているが、現実から言えば、むしろ「精神的ワクチン」がより重要であると強調した。なぜならば、鳥インフルエンザのウイルスに対して、人体が過剰反応を示すため、免疫機能が崩れ、発症して死亡に至ると示唆した。よって、良好な精神状況は神経を通じて、免疫機能を調節し、有効に病気の発生と進行を抑制できると強調した。フォン博士は、多くの人はウイルスの感染による死亡ではなく、過剰反応による死亡のケースが多かったと示した。

フォン博士に質問をする参加者(大紀元)

講演内容をメモする熱心な参加者(大紀元)

フォン博士は、免疫機能に対する影響は心理的ストレス、環境有害因子などがあると示し、特に中国社会の場合、官僚の腐敗、秩序の欠如、環境の汚染、人権侵害などがあると分析した。フォン博士は、人々がインフルエンザに対して過剰反応しないため、いつ、どこで勃発する可能性についての情報をいち早く入手し、人々に対して警報を発することがもっとも重要であると示した。

フォン博士は、中国では病院が唯一の早期警報の発信機関だが、医療費が一般家庭収入の10倍以上になる経済的な理由によって、患者の50%近くが病院にかからず、入院すべき患者の30%が入院治療を受けることができないと分析し、農民は病気から死ぬまで自宅で辛抱するしかない状況で、病院が危険情報を察知する前に疫病の大流行がすでに始まっていた可能性がかなり高いと指摘した。

また、これまで世界大流行したインフルエンザのほとんどは中国南部が原発地とし、スペイン風邪も実は中国南部からのものだったと示した。中国南部は鴨、、ガチョウの飼育および養豚が盛んで、数多くは放し飼いされている。しかし、養鶏従事者は十分な教育を受けていない貧困層で、長い間に共産党当局に騙されて不信感を抱いており、北京当局のウイルス改善対策に従うことにならないかも知れないと示唆した。

フォン博士は、これまで中国政府当局が行ってきたSARS、化学物質の汚染、鳥インフルエンザなどの情報の隠蔽は、世界規模で疫病大流行の原因となる可能性が高いと示唆した。

伝染病研究専門家、米国立衛生研究所元研究員のパン博士は、SARSの教訓を汲み取り、WHOの責任者が以前から中国当局が提出した疫病情報において信憑性の問題があると指摘したことから、今回提出された鳥インフルエンザの感染者および死亡者の数値も疑わしいものであると示唆した。

(記者・張本真)
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