中国広東省、土地問題で警察と衝突、住民が多数負傷

【大紀元日本1月16日】中国広東省中山市三角鎮で11日、土地の強制収用などを抗議する現地住民が、警察と衝突し、村民に負傷者が多数出す事件が発生した。

中央社の報道によると、現地政府は十数年前から、農地を売却しており、毎年住民1人につき400元~700元(日本円で約6000円~1万円相当)の補償金しか払っていない。一方、地方幹部の銀行口座には数百万元の貯金があるという(1元=14円)。近年物価が急上昇したため、こうしたわずかな収入では、生計を立てられず、「元々農地は我々のものであり、もうこれ以上我慢できない」と村民らは窮状を訴えている。

そのため、住民らは役所前で座り込みを行い、農地が強制収用されたことや、補償金の不足を訴えた。現地政府から回答がないため、11日に住民らは高速道路の交通を止めることを決行した。その際に千人以上の武装警察が、現場に駆け付け、村民らと衝突を起した。

現地住民の話によると、抗議に参加した村民は約千人から三千人で、警察が電気警棒を手に退散を迫ると抗議者の多くは撤退したが、大勢の住民は軽傷を負い数人が病院で治療中。13日夜にはまだ百人あまりが抗議を続けていたという。

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