パイナップル、ガン制圧に新たな望み
【大紀元日本6月21日】パイナップルは、美味しくて香りもよく、水分を豊富に含むことから、夏場には多くの人に好まれている。最近、オーストラリアの科学者らが、そのパイナップルに、ガン制圧に効果の可能性がある物質が含まれていることを発見し、ガン治療に新たな望みをもたらした。
台湾民視テレビの報道によると、オーストラリアのクイーンズランド医学研究所の研究者らが、実験中、偶然にもパイナップルにガン制圧に効果の可能性があるCCZとCCSの2種類の分子が含まれていることを発見した。このうち、CCZには人体の免疫システムに刺激を与えてガン細胞を消滅し、CCSには、細胞の成長を抑制する効果がある。これまでの実験から、この2つの物質は、胸、肺、腸、乳房、卵巣などにできたガン細胞の成長を効果的に抑制できること、しかも、実験に用いられた動物に中毒症状が現れていないということが明らかになった。
この研究の計画は、すでにオーストラリア政府から認可されており、今後2年間で臨床実験に移す予定だが、まずは、この治療法の安全性及びこの2種類の分子の供給源をいかに確保するかについての研究が行われることになる。
関連記事
大腸がんは「いつ治癒といえるのか」。3万5,000人超のデータから、手術後6年で再発率が0.5%未満になる重要な節目が判明。長年の不安に明確な指標を与える最新研究の意義を分かりやすく紹介します。
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。
ごく小さな「げっぷ」や胸の違和感――それが命に関わるサインかもしれません。見逃されがちな消化器がんの初期症状、早期発見の重要性、最新治療まで、知らないと危ないポイントを丁寧に解説します。
免疫療法は自分の免疫系を直接働かせ、がんと闘う力を引き出す治療法です。腸内環境、食事、運動、ストレス管理などの生活習慣が、免疫反応や治療効果に影響することが明らかになっています。
肝がんは急に発症するのではなく、肝臓への負担が長年蓄積し、線維化・肝硬変を経てがん化へ進行します。この過程には介入の時間があり、飲酒習慣や脂肪の代謝改善、ウイルス感染の管理で発症リスクを大きく下げることができます。