【中国のことわざ】朝令暮改
【大紀元日本8月20日】【朝令暮改 Zhāo lìng mù gǎi】(ちょうれいぼかい)朝命令を下し、夕方にそれを変える。→法律がしょっちゅう改められるので、どれに従ったらいいかわからない。また、制度や主張がくるくる変わること。
西漢文帝の時、地主や商人の勢力が強くなったため、多くの農民が破産して、よそへ逃れて乞食の生活をせざるを得なかった。このような深刻な情勢を見た政治家・晁錯が漢文帝に「今、農家は耕地も収穫も少なく、また労役に服し、年中休みなしで、行く者を見送り、来る者を迎え、死者を弔問し病人を見舞う。家族を養わねばならないのは言うまでもない。ただ、こんなに勤勉なのに、水害や干害の被害まで受けている。今の政治は暴虐で、租税もしきりに徴収され、法令は朝出されたかと思うと夕方にはもう改められる。農家は租税を完納するために、高金利の借金をせざるをえなくなり、商人はそれに乗じて暴利をむさぼる」と上書した。
今日の中国の農民には医療保険も年金制度も融資制度もない。最も貧しい階層であるにもかかわらず、最も重い税金が課せられ、公共積立金、公益金、行政管理金、附加教育費、計画出産費、民兵建設訓練費、郷村道路建設費、特別慰問金(戦没者の家族、軍人家族などに与えられる)などが課せられる上、農業税、土地税、特産税、屠殺税なども支払わされている。上に立つ人が立派な人でないと、庶民は苦しい目に遭わされる。人を選ぶ時は熟慮するべきである。中国でも、民主主義の選挙が行われるようになることを願っている。
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