【大紀元日本11月20日】毎年12月に、必ず米国の都心に現れる1人のサンタクロースは、お金の必要とされる人々に対して26年間お金を配り続けてきた。誰もこのサンタクロースの本当の姿を見たことがなく、知る人もいなかった。26年間を経て、サンタクロースの本当の姿がようやく明かされた。
カンサス市郊外に住む企業家ラリー・スチュワード(58)氏は1979年12月、クリスマスの1週間前にいきなり解雇された。2年続けてクリスマス直前に職を失った彼は落胆し困り果てた。寒風が骨身にしみる中で彼は安い移動食堂に入って、呆然としていた。ちょうどその時、彼は自分と同じように愁いを帯びた顔をして、しかし懸命に働いている食堂の女主人を見て、自分はこの世の中でもっとも不幸な人間ではないのだと思った。彼は食事を終え、会計する時に20ドル札をおかみさんに渡し、お釣はいらないと伝えて店を出た。スチュワード氏は女主人が唇を震わせながら、涙をこぼしたのが見えた。
その日、スチュワード氏は銀行にある少ない貯金の中から200ドルを引き出して町へと出かけた。彼は、自分に与えられたプレゼントとして、そのお金の助けを必要とする人々に配ることにした。スチュワード氏はそれから、毎年のクリスマスに同じことをし、26年経って現在に至る。
スチュワード氏は、初めた時には、5ドルか10ドルを人々に配っていたが、その後、有線テレビおよび長距離電話のビジネスが成功し、富を手に入れたため、ここ数年間、彼は100ドル札を配るようになったという。時には、一度に2-3百ドルを配ることもあるという。スチュワード氏はこれまでに配った金額は推定130万ドル(約153億円)あまりであるという。
スチュワード氏によると、彼は慈善団体にも良く寄付をするという。しかし、町で人々に配ってあげることに意義が大きく違うという。スチュワード氏は、政府の補助金を頼る人々は列になって申請するなど、まるで物乞いしているようだという。スチュワード氏は、慈善団体への寄付と町の人々に直接お金を配るのとは、両者の意義が異なると考えている。
スチュワード氏は現在癌で入院し、化学治療を受けているという。このため、これまでのように直接お金を配ることができないため名乗り出ることにし、人助けの善行をほかの人にも続けてほしいというメッセージを伝えた。
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