研究:「 三思は不思に及ばず、理性は直感に及ばない」
【大紀元日本1月22日】ロンドン大学(UCL)の研究によると、人間はある状況下において、直感や潜在意識により下した瞬間的な決定は、理性的な思考を経て出した決定よりも優れているという。
BBCの報道によると、研究者らは、一部のボランティアを対象にあるコンピューターを使ったテストを行った。十人の被験者は、同じ形をした650個の模様がならぶスクリーンを見せられる。被験者たちは、その模様のうち、ひとつだけ違う方向を向いたものがスクリーン左右どちらにあるかを示すことを求められる。その結果、被験者に与えられた時間が少ない方が、長時間与えられた時よりも正解率が高い事が分かった。
同大学が行った試験結果によると、被験者が画像を見て一秒以内に答えを出さなければならない時は、正解率が95%であるのに対し、一秒以上の時間を与えたときの正解率は70%しかなかった。
ロンドン大学心理学科の李昭平(りしょうへい)博士は、「一般的に人間は、十分考える時間があるときの方がより多くの正しい決定が出せると思っているが、実験ではちょうど逆の結果となった」と述べた。
潜在意識は多くの同じ符号の中から違った符合を識別できるが、顕在意識はそれらを同じものと判断してしまうという。李博士によると、「表層部分の脳、もしくは顕在意識が活動すると、時として直感で得た決定を否定してしまうことがある。直感で得た決定の方が正しかったとしても、それに気付かなかったり、信用しなかったりすることがある」。
李博士は、「人間は、本来持っている潜在意識による決定に従って物事を行った方が、顕在意識で行うより、より効率的になることがある。」と述べた。
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