【書評の「本」懐】『愛すべき名歌たち』阿久悠著(その一)
【大紀元日本2月23日】前川清さんが歌った『おいしい水』(阿久悠作詞)は、「十字路の迷い子たちよ 、それはおとな」と呼びかけます。十字路を急ぐ都会のおとなは「ただ今日を生きるおもいに、喉が渇く」のですが、なぜ喉が渇くのか分かりません。阿久悠さんは「愛の水があったなら、心やさしくなれるのに」と気づきました。
そのことを『おいしい水』という歌にしました。愛の水をおいしい水としたのは、阿久悠さんが愛を届ける思いやりです。そして分け合う水を半分ずつにすれば、人と触れ合うチャンスが生まれます。「ハートを少し濡らし、半分涙で流して、さびしさ分けあえる人に、声をかけてみよう」と提案します。おいしい水を分かちあう人を、見つけることが渇きをいやす確実な方法です。でも、おいしい水はどこから沸き出ているのでしょうか?
歌はつづきます。「たたかいに向かう顔して、だれも急ぐ、その先に何があるのか、あてもなくて」。阿久悠さんは、あてもなくさまよう時代の十字路の先に目を凝らします。渇きをいやすおいしい水が、時代のうしろに置き去りにされているのを発見します。「愛の水を口にして、はずむ心を取り戻し」てほしい。これが阿久悠さんの歌のちからが発する願いです。分かちあう人を十字路で見つけ「心を少し語れ、半分だけでもいいから、そのときふり向いた人に、笑いかけてみよう」と時代に呼びかけます。
関連記事
気分の落ち込みやストレスを感じるとき、食事は心の調子を支える一つの手がかりになります。バナナ、柑橘類、青魚、ダークチョコレートなど7つの食材を紹介します。
夏至から半夏生にかけては、陽から陰へと季節の流れが変わる節目です。しそ、タコ、オクラなどの食材を通じて、湿気によるだるさや脾胃の不調を整える養生の知恵を紹介します。
写真を撮るとき、なぜ「はい、チーズ」と言うのでしょうか。何気なく使っている掛け声には、自然な笑顔を引き出すための発音の工夫があります。
中医学では、経絡を気が巡る通り道と考え、流れの滞りが不眠や不安、こわばりなどの不調につながるとされます。日常で取り入れやすいツボ押しも紹介します。
認知症予防の鍵は、座る時間を減らすことだけではないようです。最新研究では、読書や学習など「脳を使う座り方」が認知症リスクの低下と関連することがわかりました。日常の過ごし方を少し変えるヒントを紹介します。