NEWS【東に南船><北馬は西】鹿児島・静岡・高知

【大紀元日本4月19日】

【鹿児島県】

4月12日、国内の大学では初のユニークな焼酎学講座が、鹿児島大学農学部で開講された。一線級の焼酎製造研究者を育成するだけでなく、焼酎文化の振興を図り、焼酎業界モデルチェンジの魁(さきがけ)とする事が狙い。

6月末、同大学農学部の敷地内に、酒蔵仕様の研究所(200平方メートル)が完成する予定。鹿児島県と県酒造組合連合会が力を合わせて、焼酎文化圏の新たな創造と新商品開発に挑む。焼酎文化を一気飲み尽くす軒昂や、これからますます高し。

【静岡県】

4月8日、伊豆市土肥(とい)地区で14年も続いている「菜の花舞台」が、今年も元気に開催された。この野外劇は俳優の橋爪功さんの思い入れで始まったもの。野外劇周辺は菜の花畑が一面に広がり、野趣溢れる恒例イベントとして定着した。

平成元年に始まったNHK朝の連続テレビ小説「青春家族」の静岡ロケが、土肥と橋爪さんを結んだ縁(えにし)。土肥の人たちと親密になった橋爪さんは、親睦をさらに深めるために平成6年から「菜の花舞台」をスタートさせた。

今年は手作り芝居「冥土の渡し守」の手に汗握る熱演が観客を沸かし、春のそよ風に菜の花畑色そっくりな黄色い奇声と、やんやの喝采の声がのどかに上がった。

【高知県】

4コマ漫画の大家・横山隆一記念漫画館がある高知県は、漫画王国のキャッチフレーズでその名を轟かせている。「土佐の一本釣り」で一世を風靡した青柳裕介をはじめ、はらたいら、黒鉄ヒロシさんなど全国版の漫画家たちが、高知から巣立っている。

そんな漫画の故郷からまた一人、未来の逸材が脚光を浴びるデビューを果たした。古味直志さん(20歳)が、「週刊少年ジャンプ」の新人漫画賞で準入選を射止め、賞金60万円をゲットした。受賞作は「island(アイランド)」。かつて陸の孤島といわれた土佐を象徴するタイトル。今回の受賞で家族の励ましに見事応えた。いごっそう精神を受け継いで、もちろんプロの漫画家への道を目指す。久々に漫画王国をうならせる才能の出現に、地元は一気に沸き立っている。

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