科学研究:人間の予知能力
【大紀元日本6月3日】人間には本当に予知能力があるのか?科学者たちは、現代科学技術を駆使してさまざまな研究を行っている。
アメリカ軍は、かつて「スターゲート」(Stargate)とよばれるプロジェクトを立ち上げ、超能力現象や人間の予知能力に関して研究を行った。後にこのプロジェクトはCIAに引き継がれている。
かつて、このプロジェクトに参加していたラディン(Dean Radin)博士は、当時、多量の予知現象の実例を調査し、研究した。これらの実例の中には、予知感覚のお陰で、生還不可能だと思われた戦場から生きて帰った兵士たちも含まれている。予知感覚の現われる形式は人によって異なり、思い浮かび、直感、未来の様子が見えるなどさまざまな形がある。
ラディン博士は、嘘発見器を改造して、予知能力の実験を行った。実験では、被験の兵士に嘘発見器を繋ぎ、無作為にさまざまな画像を流して見せた。色情や暴力の画像が現れるたびに、被験者の皮膚表面の微弱電流に変化が起こることは以前から分かっていたが、この実験で、微弱電流の変化は、このような画像が現れる直前にすでに見られ始めた。つまり、兵士たちは次の画像の内容を事前に予知していたようである。
ノーベル化学賞受賞者のムリース(Kary Mullis)氏は、ラディン博士の実験の信憑性を確かめるために、自ら被験者になって実験を行った。その結果、自分も不思議にそれらの画像が現れる前に予知できたことが確認できた。
イギリスのエジンバラ大学と米国のコーネル大学の研究者は、ラディン博士の実験を追試し、ほぼ同じ結果が得られた。計算上では、次に現れる画像を予知する可能性は100万分の1の確率しかなかった。
一方、オランダのアムステルダム大学心理学専門のベルマン(Dick Bierman)教授は、磁気共鳴画像装置(MRI)を用いて、大脳の活動と予知現象との関係を研究した。その結果、人々は確かに未来からの情報を感知できることが確認できた。
ケンブリッジ大学のノーベル物理学賞受賞者のジョセフソン(Brian Josephson)教授は、「これまでの研究結果から見れば、未来の情報は確かに現在の時空に伝わってきうる。物理学の立場からこの可能性を否定することはできない」と指摘した。
また、ベルマン教授は次のように指摘した。「もし、一般の多くの人に未来からの情報を感知する能力があり、それが一般に3秒だけ先のことだとするなら、この能力に特別に優れている人の場合、今後数日後、数ヶ月後、或いは数年後に発生することを予知できたとしても、何ら不思議ではない」。
(大紀元記者=徐竹思)