利を見て義を重んずる

【大紀元日本6月7日】明朝の時代に何岳という秀才がいた。ある日、彼は夜の道端で銀200両を拾ったが、自宅に戻っても家人にはこのことを話さなかった。家人が、その銀をもらっておけと言うかも知れないと思ったからだ。

あくる日、彼は銀を持って拾った場所に行ってみた。あたりを探し回っている人がいたので、銀の数量と封書の表記を尋ねると、それが一致していたので、持っていた銀をその人に返した。返してもらった人はいたく感謝し、一部を謝礼として彼に与えようとしたが、「この銀を拾ったときは誰も見ていませんでした。もし、私が着服しようと思えば全額できたはずです。ですので、これは不要です」といって拒んだ。

何岳はかつて宦官の家で学問を教えていた。宦官はある日、用事があって都に行かなければならなくなり、しばらく家を空けることになった。そこで、宦官は、金数百両が入った箱を何岳に預け、「しばらくしたら取りに来る」と言い残した。

数年が過ぎたが、宦官からはそれ以来、何の音沙汰もなかった。何岳は後に、その宦官の甥が近くまで来ると聞き及んだ。ただ、別に、金の入った箱を取りに来たわけではなかった。しかし、を見てを重んずる何岳は、自ら進んでその箱を宦官の甥に渡し、宦官に返してくれるよう頼んだ。

利を見て義を重んずるのは、人が守るべき道義と本分であり、修煉界ではそのことがよりはっきりとわかる。徳と業とは、人体の周囲にある二種類の物質であり、もし、自分が得るべきでないものを不正な手段で得た場合、自らの貴重な徳と交換することとなり、業力を造ってしまう。したがって、利益に目がくらんで義を忘れるのは、徳を損ない福をも損なう取り返しのつかない愚行だ。

関連記事
ブレインフォグはCOVID-19の一般的な後遺症であり、最新の研究では、血液脳関門の損傷がその原因の一つであることがわかりました。 血液脳関門(Blood-Brain Barrier、BBB)は、脳血管内皮細胞と周囲の細胞から構成され、血液と脳の間の分子の出入りを調節し、中枢神経系を血液中の外部物質、ホルモン、神経伝達物質から守ります。血液脳関門が損傷されると、有害物質が脳に入り込み、中枢神経系の疾患を引き起こすことがよくあります。
甘くて心地よい糖分に慣れていると、糖を断つのは耐えられないでしょうか?糖を断った後の利点を考えると、それが絶対に価値があると思うでしょう。 「あなたの体は糖(加糖)を必要としていません」と、2型糖尿病の逆転に長期間注目している腎臓病専門の馮子新氏は大紀元のインタビューで述べ、糖を断った後、あなたの体には予想外の変化が起こると言っています。
このごろ、雨が降り続く中国各地では、雨上がりになると「危険な巨大カタツムリ」がたくさん出現しており、ネット上でも話題になっている。
米連邦控訴裁判所は、COVID-19パンデミックによる陪審裁判の停止措置を理由に、刑事事件を2度却下した判事をその事件から解任した。5第9巡回控訴裁判所の3人の裁判官は、ジェフリー・オルセン氏に対する訴訟はコーマック・カーニーから別の判事に再割り当てされると発表した。
米アラバマ州のパパが、10年以上にわたってトレードマークだったヒゲを剃り、子供たちに衝撃を与えました。