時代と民族を超える輪廻の旅(1)

中国では、全ての人が輪廻を信じているわけではないが、「縁」は、ほとんど誰もが信じている。縁とは、無数の目に見えない鎖のようなもので、自分に関係する人たちを生命の中につなぎ合わせる。その中に、親類や友人もいれば敵もいる。

 ある人に言わせると、愛とは縁であり、恨みも縁であり、出会いも離別も縁である。この世の悲喜こもごもが全て、「縁」の一字で説明できる。では、そのような縁とは、一体どのように形成されるのか?実は、縁という考えは輪廻の思想から来ており、縁について明確に説明しようとしたら、まず輪廻について明らかにしなくてはならない。

 輪廻の思想は本来、中国の伝統文化を構成する重要な一部分であり、数千年に渡る歴史の発展過程で中国人の骨髄に沁みこんでいる。かつて人々は、今世の福禍は、前世の善悪と恩讐に根ざすと信じていた。もし、一切の因縁を明らかにしようとすれば、私たちは目を前世、さらにはもっと先の前世にまで向けなくてはならない。

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