内モンゴル自治区:強制立ち退き、官民衝突流血事件発生

【大紀元日本6月15日】香港「中国人権民主運動情報センター」によると、6月8日に中国内モンゴル自治区フフホトの市民は、当局の強制立ち退きに不満を募らせ抗議し、5千人の住民と武装警察官数百人が衝突し、流血事件が発生した。少なくても住民20人が負傷し、3人が強制連行されたという。

情報センターによると、内モンゴル自治区は設立60年周年記念のために、当局は400億元(約6,160億円)を費やし、フフホト市の鉄道小区にて「鐡木真主題広場」を建設する計画を立てた。しかし、同区内に居住する1万3千戸の鉄道職員に対する立ち退き補償は、相場の1平方メートル当たり3500元(約5万3900円)より低い金額の1300元(約2万円)にしか支払わないため、職員らの不満が募り、立ち退きを迫る当局側と衝突したという。

一方、フフホト市政府の情報によると、6月8日午前9時に、フフホト市約5百人の武装警察および強制立ち退き作業者は、鉄道小区内の建物を取り壊し始めた時に、5千人を超えた住民たちが工事作業を阻止したため、少なくても2人の女性を含む住民20人が負傷し、警察の車3台が破壊され、3人が強制連行されたという。

フフホト市住民数千人が、鉄道小区の国道を遮り抗議を行った。少なくとも5本の国道が影響を受け、同市の交通は昼12時から夕方6時まで麻痺状態に陥った。最終的に、内モンゴル自治区の指導者の仲裁にて、事件が取り敢えず収まり、住民たちは現場を離れたという。

情報筋によると、当局は今回の衝突事件は特大集団抗議事件とみなし、情報を封鎖して、メディアおよびインターネットにおける関連報道は禁止しているという。

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