中国安徽省:卒業証書問題、専門学校生千人以上の大規模抗議デモ
【大紀元日本6月19日】学校側が入学時に保証されたはずの正式な卒業証書をもらえなかったとして、安徽省合肥市の新華電脳専修学院(パソコン技術専門学校)の学生千人以上が、デモ抗議を行った。交通が渋滞し、数時間で学校の窓ガラスや扉がほぼ全部破壊された。抗議事件発生後、大量の武装警察が動員され、安徽省政府・教育部の関係者が現場に駆けつけた。最終的に学生1人につき3千元(約5万円)を払うことで決着をつけた。この事件は、中国国内では一切報道されなかったが、情報によると、各地で同様の抗議暴動が頻発しているという。
新華電脳専修学院のデジタル・メディア専攻の学生は最近になって、交付される卒業証書は、2年前に学校側が保証したはずのデジタル・メディア専攻証書ではなく、電脳応用専攻に変わったことに気づいた。デジタル・メディア技術は中国で人気があるため、就職に有利。学校側は学生を募集する際に、この卒業証書を交付すると約束した。この専攻の学生の大半は農村部の出身で、実家の経済状況は苦しい中で、将来、良い仕事に就くために、毎年約1万元(約15万円)の学費を払ってきた。ところが、卒業するにあたり、正式な証書をもらなかったとして、学校の窓ガラスや扉を壊すなどの暴力行為に走った。
今回の大規模抗議事件の発端は5月22日夜、学生寮の停電・断水事故に始まる。当日は真夏日だったため、鬱憤が溜まっていた学生の怒りは一気に爆発した。午後11時半ごろ、学生寮からポットや消火器、トイレの扉、電球などの物品を投げ落とし、午前2時まで続いた。一部の学生は集団で抗議デモすることや、直訴することなどを計画し始めた。
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