日本の「マルクス」伝

【大紀元日本7月19日】石田英一郎さんは、明治36年(1903)-昭和43年(1968)を駆け抜けます。三十路を境に潔癖なマルクス主義者から、ヒューマンの原郷を歴史民族学的に探究する文化人類学者となった人です。男爵の子息がマルキスト?それは誰もが怪しむ、時代の取り合わせでした。本人はそんなことに頓着せず、お構いなしにいつでも信じる方角へと向いました。

大正13年に京都帝国大学に入学すると、時代の風に乞われるように京大社会科学研究会に入会しました。東京・一高時代に出会った共産主義にさらに身を投じ、すぐさま学生運動のリーダーとして頭角を現しました。一字一行に及ぶ正義感に燃える潔癖な英一郎さんが、共産主義の理想と幻影の間で揺れ動く自身のヒューマニズムに、やがて疑問を感じるようになるのは時間の問題でした。

昭和3年、いわゆる第二次日本共産党3・15事件に連座して逮捕され、昭和4年に刑が確定します。昭和9年に大阪・堺刑務所を出所するまで、5年間を過ごした獄中で孔子の「論語」を読んで、共産主義運動に託した不徹底なヒューマニズムとの格闘に決着をつけました。

▶ 続きを読む
関連記事
気分の落ち込みやストレスを感じるとき、食事は心の調子を支える一つの手がかりになります。バナナ、柑橘類、青魚、ダークチョコレートなど7つの食材を紹介します。
夏至から半夏生にかけては、陽から陰へと季節の流れが変わる節目です。しそ、タコ、オクラなどの食材を通じて、湿気によるだるさや脾胃の不調を整える養生の知恵を紹介します。
写真を撮るとき、なぜ「はい、チーズ」と言うのでしょうか。何気なく使っている掛け声には、自然な笑顔を引き出すための発音の工夫があります。
中医学では、経絡を気が巡る通り道と考え、流れの滞りが不眠や不安、こわばりなどの不調につながるとされます。日常で取り入れやすいツボ押しも紹介します。
認知症予防の鍵は、座る時間を減らすことだけではないようです。最新研究では、読書や学習など「脳を使う座り方」が認知症リスクの低下と関連することがわかりました。日常の過ごし方を少し変えるヒントを紹介します。