英科学誌:今夏の豪雨は、地球温暖化が原因
【大紀元日本8月2日】今夏、北半球の多くの地域で豪雨災害を引き起している元凶は、人類が人為的に作り出した地球温暖化である。先月25日発行の英国の科学誌『Nature』に発表された研究報告で、降雨量の増加と温暖化の関連性が初めて実証された。
報告によると、温室効果ガス排出量が増加すると、気温と降雨量がともに明らかに上昇しているのがわかった。気温の上昇した大気中には多くの水蒸気とエネルギーが含まれるため、降雨量の増加が引き起こされた。これらのことから、北半球中緯度地区に位置する多くの地域で、ここ数十年間降雨量が増加し続けているが、これは人類が排出する温室効果ガスが引き起こした地球温暖化によるものだと考えられるという。
専門家によると、これまでも、人為的原因が地球の気温上昇に与える影響については指摘されてきたところであるが、降雨量増加との関係が指摘されたのは今回が初めてで、その点でもこの研究は重要な意味を持つという。
今夏は多くの国で水害が発生している。6月以来、英国では豪雨により60年ぶりの洪水に見舞われ、多くの地区で数時間の降雨量が一月の降雨量を超えた。また、バングラデシュでも豪雨により激しい洪水が起きた。中国の多くの地域でも豪雨災害が発生し、中でも淮河の洪水だけで、被災者2042万人、直接的な経済損失は120億元にのぼった。
中国国家気候センターの研究員・任福民氏も、今年の大気循環異常が北半球の異常気象を引き起こした主な原因であり、今後このような極端な気象状況はますます頻繁に、ますます程度が激しくなるだろうと話している。
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