北朝鮮:平壌の有名レストランで食中毒発生

【大紀元日本8月24日】北朝鮮を代表する有名伝統料理レストランの平壌玉流館(オンリュグァン)で7月29日に、集団食中毒が発生した。これを受けて北朝鮮の金正日総書記は、玉流館労働党委員会に対して緊急調査を命じ、食中毒に関わったレストランのシェフを外地に追放させたという。

韓国の「連合ニュース」によると、7月29日平壌玉流館で冷麺など北朝鮮伝統料理を食べた後に食中毒の症状が現れた千人余りの人が平壌市各病院に運ばれ、手当てを受けたという。

情報通によると、7月29日はちょうど北朝鮮地方代議員の選出日であるため、金正日総書記は集団食中毒の発生にひどく憤慨したという。金総書記の指示で、北朝鮮政府は直ちに玉流館労働労委員会に対して緊急調査を行い、レストランの技術責任者やシェフらを外地に追放したという。今現在、今回の食中毒事件で死亡した者の報道はまだ入っていない。また、玉流館は一時業務停止となったが、その後再び営業を始めたという。

玉流館は平壌市民及び外国人観光者がよく訪れる北朝鮮伝統料理レストランで、1960年に開業し平壌市中区に位置する。二階建てで、一階は市民など地元の人が利用する食堂で、二階には特別室があり、外国人観光者専用の食事フロアとなっている。金大中・前韓国大統領は2000年に開催された南北首脳会談で平壌を訪問した際、玉流館で食事をしたという。

また、同レストランの特製キジ肉や牛肉冷麺が有名で、一日約1万食以上の冷麺を売り上げるという。北朝鮮と韓国が金剛山観光プロジェクトを再開した後、北朝鮮政府は金剛山観光特別区である江原(カンウォン)道・固城(コソン)温井(オンジョン)で、2軒目の玉流館レストランを開業し、韓国観光者に冷麺など伝統料理を提供する。

(記者・張哲総合報道)
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