顔面の老化原因を発見=米科学者

【大紀元日本9月30日】面の筋肉は、年齢とともに段々と緩んできて老化し、たとえ市販のアンチ・エイジング商品を存分に用いても、顔面皮膚の下垂を避けられない。最新の研究によると、顔面筋肉の下垂は顔面に貯えている脂肪の流失に関係していることが分かった。

テキサス州立大学サウス・ウェスタン・メディカルセンターの研究者は、整形外科の雑誌に文章を発表し、「人体の顔面部には膜組織によって区分された16の独立した区域がある」と指摘した。これらの区域は脂肪の貯蔵に重要な役割を果たしている。この新発見は、今までの認識を改めた。これまでの認識では、顔面部の脂肪は靱帯の支えに頼って存在しており、靱帯の弾力性が失われることによって、顔面脂肪の居場所も変わってしまうと考えられていた。

研究者は、藍色染料の溶液を30人の遺体の顔面部に注入したところ、注入部位によって、染料の拡散範囲が異なり、注入場所の周りの一定の区画に限られていることが分かった。この実験結果によって、顔面部にはいくつかの区画が独立して存在していることが証明された。老化の進行状況は、各区画が一致していないから、部分的に先に緩んでしまう場合がよく見られる。例えば、両頬が下垂しているのに、両眼の周囲は割合良い状態を保つ場合がある。

解剖学から見れば、各区画を区分しているのは膜組織であり、栄養血管は膜組織とともに顔面部に分布している。靱帯は、膜組織を支える作用をしている。もし、膜組織によって区分されている各区画の範囲がはっきり分かれれば、美容形成の手術設計に重要な意味があるという。

顔面が老化し始めると、各区画に貯えられている脂肪の量が変化し始め、増加する区画があれば、減少する区画もある。美容形成の医者は、各区画の脂肪流失状況を把握できれば、より正確な美容手術を実施できるという。

このような脂肪貯蔵方式が身体の他の部位にも存在しているかどうかについて、研究者たちは、すでに研究を始めている。もし、同様の脂肪貯蔵方式が存在していれば、脂肪の貯蔵部位の観察を通じて、疾病の判断に役に立つかもしれない。 

(翻訳・太源)

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