【ニューヨーク通信】感謝祭で、ターキーに舌鼓

【大紀元日本11月29日】11月の第4木曜日(今年は22日)は感謝祭(Thanksgiving Day)でした。(カナダでは10月の第2火曜日だそうです。)

サンクス・ギビングと略称されたり七面鳥の日(Turkey Day)とよばれたりもするこの祝日は本来、イギリスからメイフラワー号でマサチューセッツ州のプリマス植民地に移住してきた清教徒達(ピルグリムファーザーズ)の最初の収穫を記念する行事であると言われています。

現在、アメリカ人はこの日、家族や親しい友人と集まり、ご馳走を囲みます。日本のお正月のように、その日の前後は、アメリカ中が帰省ラッシュとなり、交通機関が大変込み合います。

この日に皆がこだわるのは、「サンクス・ギビング・ディナー」とよばれる伝統のご馳走で、各家々に伝わる独自の味があります。「七面鳥の中に入れる具(スタッフィング)は何にするのか?」「グレービー(七面鳥にかけるたれ)の味付けはどうするのか?」「うちの定番は特別に……」と、日頃はあまり料理にこだわらないような人でも、この日ばかりは大変な力の入れようです。

ターキーのローストが主役なのは言うまでもありませんが、そのほか、甘酸っぱいクランベリーのソースや、ヤム芋の甘露煮、季節の野菜料理などもあり、締めくくりのデザートには、パンプキン・パイやアップル・パイといったところがサンクス・ギビングの定番料理になります。

私もこの日、十年来毎年呼ばれているお友達のお家におじゃましました。そのときの食事風景をみなさんにご紹介することにいたします。

御呼ばれしたお家の玄関の飾りつけ(写真=山崎)

お家に着くと、まずは軽いアッペタイトのおつまみなどをいただきます。4種類のチーズ(ブルー・チーズ他)やクラッカー、甘い・辛いサラミ、ドルマデス(ブドウの葉っぱで包んだスタッフィング)、オリーブ各種類や味付けしたウォールナッツなどと、ソフト・ドリンクやワインなどを楽しみながら、ターキーが出来上がるのを待ちます。

ターキーの前にいただいた軽いアッペタイトのおつまみなど(写真=山崎)

招待してくださったお家のご主人ジェフさんは、お料理にかけては公私共に認めるプロフェショナルで、七面鳥も23パウンド(11キロぐらい)の大きさのものを野外に設置したコンロで、丸ごと油で揚げます。

丸ごと油で揚げた七面鳥を引き上げるジェフさん(右)。170℃で1時間くらい揚げるそうです。(写真=山崎)

味の秘訣は、揚げる前に七面鳥を香辛料を入れた液に24時間漬け込むことだそうです。もちろん味は最高、鳥の皮は、クリスピーでカリカリとして美味です。皆もメイン・コースの食事の前についついつまみ食いです。

おどけてみせるシェフのジェフさん。七面鳥の頭のつもり。(写真=山崎)

食事は全て最高の出来で、デザートのパンプキン・パイとアップル・パイで仕上げをし、満腹感120%で皆大変満足して家に帰りました。

テーブルに並べられた料理の数々。おいしそうでしょう。(写真=山崎)

食事の後、アメリカ人も好きなカラオケの歌合戦のおまけもあり、NYの郊外での私の感謝祭ディナーは夜がふけるまで皆と楽しく過ごしました。

(NY記者=山崎)