気軽に楽しむアンサンブル(第2回):「泥人」

【大紀元日本2月1日】「天音」歌曲集から選んだ曲の解説と、手軽に楽しめるアンサンブル用の楽譜を紹介していきます。第2回は、 「泥人」 (泥まみれの人)です。

[1]歌の解説

泥まみれの子供たちが、自分たちがどんどん汚れていくことも気にせず、家にも帰らず外で遊び回っていましたが、ある時ふと母親に言われたことを思い出します。「早く帰ってきなさい。いたずらばっかりしてないで、身体をきれいにして、服を着替えて、お母さんがいつも言っていることを忘れないでね。」

歌詞を読むと、一見これは泥まみれの子供とその子の親の話に見えますが、見方を変えると、現世の名誉、利益、色欲などにまみれた人々に対してそれらへの執着を捨てよと説いておられる神様・仏様の話としても読める点に、この曲の歌詞の奥深さがあります。

なお、この曲の演奏はこちらで楽しむことができます。

[2]楽譜の解説

編成:アルトリコーダー1、鍵盤ハーモニカ1、木琴1、トライアングル1

幼稚園、小学校、中学校で使用する楽器による器楽合奏を意図して編曲しています。原曲は変イ長調ですが、木琴にピアノの黒鍵にあたる板がないモデルがあることを考慮し、ハ長調の楽譜に書き換えました。

本シリーズの使命の一つとして「学校教育の教材として各児童、生徒が持っている、あるいは安価で手に入る楽器で演奏できる合奏用楽譜を提供する」ことがありますが、この曲では鉄琴、あるいはマリンバなど共鳴管がついている楽器が使えるなら、そのほうが残音の響きが長持ちしますので、それらを使用することをお勧めします。

なお、楽譜は下のファイルをダウンロードして、拡大してお使いください。

泥人(楽譜2)

泥人(楽譜1)