【草木染めの植物】白木蓮(ハクモクレン)

【大紀元日本4月7日】中国原産のもくれん科落葉高木で、庭・公園にも多く植えられています。早春、葉に先立って白い大きな花が咲き、芳香があります。似た花で、同じく先に白い花が咲くものに辛夷(コブシ)、葉が出てから紫色の花が咲く紫木蓮(シモクレン)があります。開花時期は少しずつ異なり、蕾の大きさ・形状にも特徴があります。

生薬は、辛夷(シンイ)といい、ハクモクレンの花蕾が使用されます。日本産はコブシやタムシバに由来しますが、近年市場性はありません。肺に働き鼻竅を通じさせるので鼻水や風邪による頭痛に適しています。用量は一日量3~9gで煎服します。

花後に剪定した緑葉を煎じて染液とします。煮染し媒染して、黄茶色を染めます。アルミ媒染では黄味が強く出ます。平安時代の昔よりすでに、染めに利用されていたようです。

白木蓮(蕾)(撮影=大紀元、2008年3月)

(文・ハナビシソウ)

関連記事
目の疲れや老化予防に効くツボ「養老」、全身の健康を支える「足三里」など、女性の美容と健康に役立つツボを紹介。妊婦が避けるべきツボも解説します。
超加工食品は「ただの食べ物」ではない?頭痛、肥満、痛み──知られざる“食品中毒”の真実に迫る。食べてもやめられない理由は、脳の反応にあった。
寛大に生きることで、周りの人々と社会に良い影響を与える方法を学びませんか?小さな分かち合いが、充実した人生へと導いてくれます。
サルコペニアを予防するためには、十分なタンパク質とカロリー摂取が重要です。運動と適切な食事で筋肉量を増加させ、健康な体を維持しましょう。朝食での高タンパク質摂取が筋力向上に効果的です。
黒豆の栄養価と健康効果に注目!心血管の健康や血糖値調整に役立つ黒豆の魅力を、伝統医学の視点から解説します。健康維持に欠かせない食材を知りましょう。