世界でただ一つの砂漠の博物館=メキシコ

【大紀元日本4月11日】メキシコ北部コアウイラ州のサルティージョという街には、世界で一つしかない砂漠博物館がある。館内には砂漠の生態が展示してある以外に、多くの恐竜の化石が収蔵されている。数千万年前、この砂漠付近は海であり、沿海の熱帯ジャングルは多くの恐竜の棲みかであったと考えられている。

この博物館は「砂漠の博物館」と呼ばれているが、来館した人々が先ず目にするのは、大広間に展示された恐竜の複製である。話は白亜紀後期に遡るが、当時の北米大陸はその半分が広大な内海であった。博物館付近のコアウイラ砂漠は、海の一部で沿岸にはさまざまな恐竜が生息していたと考えられている。これにより1999年に開館した同博物館がメキシコの恐竜研究の要衝となった。現在館内に展示されている恐竜の化石は25体以上。

最近さらに古生物学者が7200万年前に生息していたトリケラトプスおよび砂浜で生活していたハドロサウルスを発見した。また、この博物館は恐竜などの化石だけではなく大型植物園も付帯しており、園内ではウチワサボテン、カメやワニなど400種近くを養殖している。

博物館では1万2000年前の砂漠に住んでいた遊牧民族の関連文物も展示している。様々な年代の展示品を通して、人々に地質の進展変化や数千万年前の世の移り変わりを理解してもらうこと、地球温暖化に直面している科学者に対しては、海面上昇過程について更なる理解のため、協力できることを希望している。

(翻訳・市村)

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。