中国湖南・長沙:労働者数千人、座り込み抗議

【大紀元日本4月13日】中国湖南省で4月7、8日、破産企業の華雲機器工場および長沙重機工場の数千人労働者は、工場側に対して国家政策に従い、補償金および職安費用などの福祉問題を解決するように呼びかけ、工場内で座り込みの平和的抗議を行った。

7日午前7時半より開始した長沙重機工場の労働者の座り込みに次いで、同9時半に華雲機器工場の労働者たちも大規模の抗議デモを行った。華雲機器工場の労働者たちは、「汚職、腐敗を調査し処罰しろう!労働者の権利を守ろう!」などを書いた横断幕を工場の入り口に掲げ、2日間の抗議が続いた。

今回の抗議は主に補償金、職安費用、破産後未払い金および医療費補助などの福祉を求めている。両工場は破産後、個人企業に経営を任された。労働者たちは地元の政府に対して問題の解決を求めている。

華雲機器工場の匿名希望工員によると、労働者の権利にかかわる問題であることから、抗議の参加者全員がすべて自発的であり、自身の工場からは千人余りが参加し、長沙重機工場は2千人以上が参加したという。工員は今回の問題は、企業の所有制度の改変によって残されたことであり、以前経営状況が非常に良かったのに、汚職や権力の乱用によって工場の経営状況が悪化し、倒産に追い込まれた。現在、労働者の退職金は数百元しかなく、物価が上がる一方で生活が非常に苦しくなっていると指摘した。

記者は長沙大型機器工場に問い合わせ、セールス部門の営業担当者は、「企業の所有者の変更に伴ってリストラされた労働者に対する補償はあまりにも少なすぎることで、今回の問題が起した。企業の所有制度の変更は政府に主導されたことなので、この問題を政府に解決してもらうしかない」と話した。情報筋によると、当局は警察および連合防犯隊員を現場へ派遣し監視したが、政府関係者は労働者たちとの対話を行なっていないという。

湖南省華雲機器工場は中型の軍事企業で、1974年に設立され、機械製造、機械加工、機械組み立て、冷却作業、据付、化学工業およびプラスチック製品など10の生産ラインを持っており、千人以上の職員がおり、昨年の7月に倒産を宣告された。

一方、長沙重機工場は国営2級の大企業で、1958年に設立された。主な製品はタービン類の数十種類がある。もともと1万人の労働者がいたが、制度改変後の現在は2千人余りまでに減らされた。

労働者たちは静かに座り込み抗議した

華雲機器工場

 (記者・古清兒、翻訳/編集・余靜)
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