2億700万円契約獲得、神父が一躍音楽スターに=アイルランド

【大紀元日本4月30日】アイルランドカトリック教神父3人がこのほど、芸能界に進出し、音楽業界大手ソニーと約2億700万円の契約を結んで、一躍注目を集めている。

 報道によると、ユージン・オハゲン神父(48)、弟のマーチン・オハゲン神父(45)、デービッド・デラージ神父(44)の3人は大学時代から宗教活動に献身的で、音楽・芸能界に入ることなど考えたことがなかった。

 しかし、古くから宗教には音楽がつきもので、3人は幼い頃から教会でうことに積極的に参加し、長年の練習によって、プロ級の美しい歌声を身に着けた。

偶然の出会い

 昨年、アイルランドのある有名な音楽プロデューサーが3人の歌を聞き、とても美しかったため、デモテープを作成してもらった。そのテープがソニーBMG社に渡り、子会社のエピック(Epic)レコーディング会社のニック・ラフェール総裁がそれを聞いて気に入ったことから、3人の神父との契約となった。

 ラフェール総裁は、「彼らの歌声はあまりにも美しい。私は3人のスターを見つけた気がする。彼らは必ず世界のスターになる」と自信満々に語った。

 エピック社はこのほど、3人の神父と計100万英ポンド(約2億700万円)の契約を交わし、グループ名は「ザ・プリスト(神父たち)」とした。

神職業務

 一方、ソニーと契約を結んだ3人の神父は、獲得した契約金は慈善団体に寄付すると表明した。3人は契約成立に対して驚きと喜びを感じたが、ユージン神父は、「我々はまず神父であり、これが我々のすべての計画の中心だ」と、本職を重視していることを強調した。

 このことを踏まえて、3人は契約内容の中に、歌のレコーディングなどの活動は教会活動に影響を与えてはならないとし、教会活動の必要性に応じて、彼らは神父の職責を最優先にすることを特別に明記した。

 一方、3人はどんな曲を歌うかについて、ユージン神父は、「勿論、宗教に関連する歌で、カトリック教の味わいのある歌だ」とした上で、ジャズまたはその他のポップス系の音楽も排除しないと語った。

 

(翻訳/編集・余靜)

 

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。