四川大地震:五輪トーチ・リレー中止を求める民衆の声

【大紀元日本5月14日】12日に発生したM8・0の地震により、震源地・汶川地区の交通と通信が寸断されている。このため6万人の住民が音信不通となり生死が不明。四川、甘粛、陝西、重慶、雲南、山西、貴州、湖北の8省市では死者が9219人を超えている。このため、6月15日から18日に四川省内で行われる予定の五輪トーチリレー及び民衆が財政的に負担する項目や工事の取消し、全ての政府および社会資源を直面している救済活動にあてるよう政府に求める声が上がっている。さらに、国際専門組織の被災地入りを直ちに許可し、救援活動に参加することも呼び掛けた。しかし、北京五輪委員会関係責任者は「四川のトーチリレーを一時休止するかどうかは実際の状況を見て判断する」と伝えたという。

新華社によると、四川省アバ・チベット自治州政府は今日午後12日の汶川県映秀鎮を含む臥龍特別行政区、三江郷、漩(せん)口鎮等の地震震央地区に住む約6万人の住民が未だに音信不通で、交通と通信が寸断されている。現在、被災地区からの情報は届いておらず、住民の安否を知るすべはない。

*北京五輪委員会:四川トーチリレーの実施は実際の状況を見てから

▶ 続きを読む
関連記事
7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。
四川大地震から12年。当時、大地震で同省都江堰市の聚源中学校で多くの生徒が死亡した。5月12日、子どもたちを失った親は中学校の跡地で追悼集会を行った。地元当局が特殊警察部隊などを投入し、現場で監視に当たった。
2008年5月12日。現地時間の午後2時28分、四川大地震が起きた。
中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。地域住民はシェールガス採掘で誘発した「人工地震」と信じており、数万人がデモ行進を行い、現地政府に強く抗議している。
8月8日21時ごろ、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。国家減災委員会の推測によると、100人程度が死亡、13万戸の家屋が破損した可能性があるという。国営メディアによると、ケガ人も多数でている。