世界各地で法輪功を狙った暴行事件多発、背後に中国当局

【大紀元日本5月23日】米国を中心に世界各地で展開されている中国人の脱党を支援する「全世界脱党支援センター」のボランティアスタッフが、中国人の集団から脅迫・暴行を受けるという事件が最近、多発している。一方、混乱が起きた脱党センターの様子が中国官製メディア中央電視台(CCTV)を中心とする各中国のメディアに撮影され、「法輪功は愛国心がない」「法輪功が震災募金活動を妨害している」などと、法輪功を非難するニュースが流れている。情報筋によれば、一連の暴行事件には、中国のスパイが関与しており、その背景には中国共産党(中共)政法委書記・周永康による指示があったという。

ニューヨークのフラッシングにある図書館前で5月17日午後、全世界中共脱党支援センターが主催する「中共から脱党した3千600万人の勇気ある中国人を支援」という集会の最中に、中共のスパイと思われる中国人の集団が集会を妨害し、参加者らを脅迫・罵倒していた。現場では、一人の男が携帯電話で「もっと多くの人を連れてこい!一人90ドルだ!」と叫ぶ姿もあった。事件直後、CCTVと当局の海外メディアは、その関連シーンを放送し、脱党集会の参加者は「被災者に無関心」「愛国心がない」と報道した。集会参加者の中には多くの法輪功学習者がいるため、法輪功は批判の的となった。

内部情報筋によると、中国大使館は数日前から脱党集会を妨害する計画を立て、親中国共産党系のマスコミに「いちはやく報道してもらう」ため、日時を決めて現場に集合させたという。当日、脱党集会に姿を見せたこともなく、集会に関する報道をこれまで拒んできた親中派マスコミが、数多く現場に集まった。ニューヨークの華人新聞紙「世界日報」の記者3人も現場に現れた。集会現場では、妨害者たちが事前に打ち合わせたかのように、テレビ撮影のための緊迫した雰囲気を作るため、共産党の旗を配っていたという。

5月20日、同じ場所に再び中国人集団が現れ、同センターのスタッフを威嚇し、暴力を振るった。法輪功学習者の徐文忠さんは頭部を殴られ右耳が出血し、病院に運ばれた。一方、それとほぼ同時に、新華ネットやその他の中国当局のメディアは、「法輪功が震災募金活動を妨害」というニュースを流した。今回の事件について、

22日までに警察は暴力を振るった3人を逮捕した。

脱党支援センターのボランティア・スタッフを襲撃したとして、警察に逮捕された暴徒の一人(大紀元)

暴力的な行為に走る中国人集団

一方、日本では、同支援センター日本支部のボランティア・スタッフが池袋駅の北口付近で、5月16日から18日にかけて中国人グループから嫌がらせや暴行を受けた。被害者の一人、松本さん(50代、女性、帰国孤児の親族)の証言によると、中国人のグループは、四川大地震の募金を行うからと言って、松本さんらの看板を倒したり、マイクの電源を無理やり切ったりして、場所を空けるよう強く要求したという。また、一人の男が松本さんに暴力を振ろうとしたが、周囲に止められたという。松本さんは大紀元の取材に対し、「ここ数日間、現場をうろついて、私たちを写真撮影する中国人らしき人が増えている。時には、近寄ってきて回りを探っている。この裏には、彼らに指示を与えている中国大使館のスパイがいる可能性がある」などと話した。

中国共産党中央政法委員会(注:裁判所、検察、公安、司法、政府監察機構、武装警察部隊などを指揮する最高組織)のトップである周永康・書記が、広がりつつある脱党運動とグローバル人権聖火リレーを妨害しようと、国外で一連の工作を行っていると、内部情報筋が明かしている。それによると、同書記は国外での諜報機関を利用して、華人・華僑団体と留学生組織などに対して、脱党活動に参加する人たちを恨むよう扇動し、攻撃するように指示したという。

全世界脱党支援センターの責任者・易容氏は、「中国当局が最も恐れているのは、彼らが国民に犯した罪が暴露されること。そのため、(この政権の内幕を暴露し続ける)法輪功に対し、多くの捏造した罪を被せてきた。同胞が大震災に見舞われて苦しんでいる時、我々は最善を尽くして彼らを救うことばかりを念頭に置いているのに、募金活動を妨害する訳がない。このような中国当局の宣伝は、彼らが推進してきた民族主義教育の延長であり、国民の愛国心を煽って、政権維持のために利用しようとしている」と述べた。

(記者・任子恵、翻訳・編集/叶子)
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私は経済記者として1990年代後半から日本経済、そしてさまざまな産業を見てきた。中でもエネルギー産業の持つ力の巨大さ、社会全体に影響を与える存在感の大きさが印象に残り、働く人の真面目さに好感を持った。特にその中の電力産業に関心を持った。