四川大地震被災地、報道を含む規制開始=中国当局
【大紀元日本6月9日】四川大地震発生後、中国本土および外国メディア並びに数千人のボランティアは制限無く被災地入りできたが、中国当局が海外の救援チームを受け入れたのもつかの間だ。中国軍部はすでに敏感地区に対して封鎖をし始めたと同時に、メディアに対しても厳重な報道規制を敷いた。
海外メディアによると、四川省成都市の雑誌編集者・冉雲飛さんは「最初のころは、中国当局はコントロールする能力はなかった。しかし、その機能は回復してきた。外国メディアは中国政府に対して、楽観視し過ぎる」と指摘したという。
校舎倒壊がもっとも深刻な都江堰および聚源地区への道路にここ1週間で、すでに数箇所の検問所が設けられた。子供を失ったこの地区の親たち300人あまりが6月1日に、亡くなった生徒たちの追悼会を開いた当時、記者は自由に取材ができた。しかし、一部の親が地元当局に対して抗議を始めてから、公安および武装警察部隊がこの数日間で新たに建設した小学校を封鎖し、記者の撮影も禁止した。
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7万人の犠牲者を出した四川大地震が12日、発生から13年を迎えた。地震のなか、校舎の倒壊で死亡した児童・生徒の保護者100人は同日、同省都江堰市聚源中学校の跡地に集まり、追悼集会を行った。
四川大地震から12年。当時、大地震で同省都江堰市の聚源中学校で多くの生徒が死亡した。5月12日、子どもたちを失った親は中学校の跡地で追悼集会を行った。地元当局が特殊警察部隊などを投入し、現場で監視に当たった。
2008年5月12日。現地時間の午後2時28分、四川大地震が起きた。
中国西部の四川省自貢市栄県では2月24日から同25日にかけて、マグニチュード(M)4以上の地震が3回発生し、少なくとも4人が死亡した。地域住民はシェールガス採掘で誘発した「人工地震」と信じており、数万人がデモ行進を行い、現地政府に強く抗議している。
8月8日21時ごろ、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。国家減災委員会の推測によると、100人程度が死亡、13万戸の家屋が破損した可能性があるという。国営メディアによると、ケガ人も多数でている。