【ハーブティーを楽しみましょう】(21):タイム

【大紀元日本12月30日】「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップとかのこ草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たらすぐに、常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M. Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。 

タイム(Thymian vulgaris)

タイム(絵・前田純子)

今回のハーブはタイム、和名はたちじゃこう草です。タイムはしそ科の常緑潅木で、40cmぐらいに伸びます。原産は南ヨーロッパ、地中海沿岸です。茎と葉の裏側に短い毛があり、葉は4cmから10cm、枝の先に小さなうす紅色の花を付けます。開花は5月から8月頃で、ハーブ用には全草を採取し陰干し、乾燥したら小さく刻んで使用します。

【適用】

タイムは香りの良いハーブで、お茶はさわやかな味がします。薬草としての歴史も古く、すでに古代エジプト、ギリシャ、ローマでは、薬用として、また香料として使われていたようです。アルプス以北のヨーロッパでは11世紀ごろから薬草の文献に現れます。スパイスとしては、脂肪分の多い食品によく合い、肉料理、ソース類、ソーセージ、野菜スープ、きのこ料理などに幅広く使われ、香りだけではなく、消化吸収を助けます。

タイムの主成分である芳香油には、痙攣を抑える作用と殺菌作用があり、主に、肺・気管および胃腸に作用します。タイムのお茶を飲むと、咳、百日咳はおさまり、気管支炎は改善し、喘息の発作は和らぎます。また、年末・年始のご馳走で疲れた胃腸に働きかけて活性化し、消化を促進する効果もあります。

【タイム茶の作り方と飲み方】

タイムハーブ茶さじ1に水250ccを加え、加熱沸騰させた後、茶こしでこして飲用します。咳には蜂蜜を加えて、胃腸の不調には甘味をつけずに、いずれも1日3回飲用してください。

【有効成分】

チモール(50%)、カルヴァクロールなどを含む芳香油と少量のタンニン、フラボノイド

(エリカ)

関連記事
米国ニューメキシコ大学の研究チームは、人間23例と犬47例の精巣組織を分析し、全てのサンプルから12種類のマイ […]
立夏を迎えると、夏という最も暑い季節が始まります。夏は五行説では「火」に相当し、心臓に関連しています。そのため、暑さで体が熱くなりやすく、不眠の症状が出やすくなります。眠れなかったり、途中で目が覚めたり、夢を多く見てぐっすり眠れなかったりすることがあります。
ほうれん草や牛乳をはじめとする多くの食品は、冷蔵保存されることが多いですが、実際には冷凍保存することで驚くべき効果が得られます。以下に、日常的に冷凍に適した食品の数々を紹介し、食品保存のヒントをお届けします。
現代社会では、良い第一印象を残すことが非常に重要です。そのため、正しい社交のマナーを身に着けると、相手に良い印象を与えるでしょう。そこで、執事であるグラント・ハロルド氏が、洗練された振る舞いとスキルで社交場面をどう乗り切るかを教えてくれます。
中国のAI企業センスタイムの創業者で、過去に米国から制裁を受けた湯暁鴎氏が、昨年12月15日に睡眠中に亡くなりました。彼は55歳でした。睡眠中に突然死する原因は様々です。本記事では、睡眠中に死亡する可能性のある原因、リスクが高い人々、そして予防策について解説します。