在日・中国人民主活動家、難民認定される

【大紀元日本4月8日】日本在住の中国人男性で、日本政府に難民申請していた民主活動家一凡さんが7日、政治難民として認定された。

今回の認定は、今年3月に日本が「出入国管理及び難民認定法」の修正案を定めてから初めてで、日本政府がこれまでに認めた中国人政治難民としては、01年に六四天安門事件に抗議し、日本で中国の民主化団体を結成した趙南さんに続いて2人目となる。

夏さんは、建築家の立場から、中国広東省で行政府の不正・腐敗の実態を糾弾したために政治的迫害を受け、02年に来日。以来7年間、日本政府に政治難民認定を求めていた。

夏さんは、「六四天安門事件20周年にあたる今年、日本政府が私を政治難民として認定したことは、中共当局に一つの態度を示すとともに、中国民主化運動を一層励ますものとなっただろう。私が難民認定されるまで、民主化運動を支持する弁護士など日本人から多くの支援をいただいた。特に、日本在住の法輪功学習者からは勇気と励ましをいただき、本当に感謝したい」と述べ、今後は、中国民主化のために一層尽力していくという。

夏さんは、広東省汕頭市の中国第1級建築構造技術者だったことから、昨年の中国四川大地震で指摘された手抜き工事「おから工事」の実態に詳しく、日本のテレビなどのメディアで解説者として活躍した。現在、日本民主中国陣線の広報部長を務める。

(記者・趙莫迦、翻訳編集・鳥飼)
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