【草木染めの植物】垣通し(カキドオシ)

【大紀元日本5月3日】道端にはえる蔓性の多年草。蔓が這って、垣根をくぐり抜けるのでこの名がついたといわれます。また子供の疳(かん)を治すことから疳取草(カントリソウ)ともいわれます。茎葉には香気があり、4~5月に紫色の唇形の花が咲きます。乾燥した全草が連銭草(れんせんそう)という生薬です。

【薬用効果】腎臓病、糖尿病に、子供の疳、虚弱に有効です。一日量は乾燥した全草を10~15g煎服します。子供には煎液半量くらいを数回に分け、砂糖を加えて飲ませます。生葉の絞り汁は水虫に塗布します。

【食用】全草をお茶にして飲みます。また薬用酒にして糖尿病、強壮のために飲まれます。

【染色用】花が咲いている頃、全草を採って水から熱し染液とします。熱い染液に浸して十分に染めます。アルミ、錫媒染で黄土色に、銅媒染でミル色に染まります。

カキドオシの全景(撮影=大紀元、2009年5月1日)

(文・ハナビシソウ)

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。