四川大地震被災地:母のいない「母の日」
【大紀元日本5月10日】扶貧基金会統計によると、四川省地震災害区では4万人の子供が母親のいない『母の日』を過ごした。子供たちは手にした生花を天国の母に送っていたという。
照り付ける太陽の下、四川省北東部の広元市青川県東河口の地震遺跡公園では赤い上着に長い髪の少女が地震被災者記念碑の前に静かにたたずんでいた。石碑には地震で亡くなった人々の名前がびっしりと刻まれている。少女の両親の名前もこの中にある。この先、どうするのかというはっきりとした希望は彼女の心の中にはない。今はただ一緒に生活している叔父の傍を離れたくないのだという。河南商報が伝えた。
何小倩ちゃん(12)はぼんやりと石碑に刻まれた文字を見つめている。両親を失った後、しばらくの間、いつも一人でぼんやりと過ごし、快活な性格だった彼女は無口に変わってしまったという。彼女はあまり涙を見せず、心の中に閉じこもり、ある時は話している途中で突然むこうへ走って行き、ぼんやりとする。いやな事があった時、彼女は一人で地震遺跡公園まで走っていくのだと小倩ちゃんの叔父である先倫さんは話す。
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