森林伐採、大干ばつの要因の1つか=衛星写真から見る雲南省原生林

この広大な土地に何があったのだろうか。ここ雲南省の原生林はかつて、熱帯樹木が鬱蒼と茂ったジャングルで、野生動植物の楽園として知られていたが、今や広範囲にわたる森林伐採で、禿山へと変貌して行く。最近の衛星写真からもその無惨な姿が確認できる。

巨大な森林は地球上の大気のバランスと湿度を保つ為にも重要な役割を果たしている。そんな大切な森は、産業の発展に伴い、木材として利用され、人々に濫伐されてきた。二酸化炭素を吸収する木々が減り、温室効果で地球上の温暖化が促進され、それによって、降水量が激減する。そんな負のサイクルがもたらした干ばつに今度は人々が苦しむ。また、森林伐採が行われた後の地域では、水を溜める力が弱まるため、定期的に雨が降る地域でも大地が乾燥していくという。

中国の西南部で起きている大干ばつと森林伐採。人間のどん欲な愚行への警鐘なのだろうか。

(翻訳編集・心明)

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