北朝鮮、進む権力移譲 総書記義弟の摂政か 4人組支配体制か

【大紀元日本6月15日】北朝鮮では7日、最高人民会議第12期第3回会議が開催され、金正日総書記の義弟、張成沢(チャン・ソンテク)氏が国防委員会副委員長(朝鮮労働党行政部長兼任)に選任された。マスコミ各社はこのことについて、張成沢氏が北朝鮮ナンバー2に浮上したと報じているが、9日の「朝鮮日報」の報道は脱北した政府高官の話を引用し、「軍部と情報機関を掌握している呉克烈(オ・グクリョル)氏を中心として、張成沢、金英春(キム・ヨンチュン)、禹東則(ウ・ドンチュク)らによる4人組が権力の中心にいる」と分析した。

北朝鮮最高人民会議は年1回の開催を原則としてきたが、今年は4月に開かれたばかりで、異例の2回目開催となった。金総書記は健康状態の悪化を懸念し、大規模な政府高官の粛清に踏み切ったと同時に、信頼しているメンバーに権力を分散させ、権力世襲の準備を整えているとみられる。

張成沢:キム・ジョンウンの後見人

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